研究課題/領域番号 |
19K00195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
京谷 啓徳 学習院大学, 文学部, 教授 (70322063)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 活人画 / タブロー・ヴィヴァン / 裸体 / 秦豊吉 / 大衆演劇 / 入市式 / 額縁ショウ / スペクタクル / エフェメラル / 祝祭 |
研究開始時の研究の概要 |
活人画とはフランス語「tableaux vivants(生きている絵画)」の翻訳語であり、衣裳を身に着けた人物が静止した状態で絵画を再現するパフォーマンスを意味する。人が絵画を演じる活人画、ないし活人画的なものを対象とする本研究は、活人画そのものの歴史記述ではなく、活人画から美術および諸芸術に目を向けることによって新たに浮かび上がる諸問題について考察を広げようとするものである。
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研究成果の概要 |
活人画とは衣裳を身に着けた人物が静止した状態で絵画を再現するパフォーマンスを意味する。活人画、ないし活人画的なものを対象とする本研究は、活人画そのものの歴史記述に加え、活人画から美術および諸芸術に目を向けることによって新たに浮かび上がる諸問題について考察を広げようとするものである。具体的には、(1)活人画の実践と絵画制作の関係、(2)文学作品における活人画場面、(3)演劇・映画における活人画的表現、(4)活人画と裸体、(5)現代における活人画の展開、といった新たな視点から、美術史ないし芸術史において活人画が有した意義についての総合的理解を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活人画研究は従来、美術史学に限らず様々の専門分野の研究者が、各自の関心に従い、特定時代のそれについて遂行してきたといってよい。それを取り扱う各研究者の関心の所在によって、特定時代ごとの研究がなされてきており、活人画そのものの歴史を総体として詳述したものは極めて少なかった。このような状況に鑑み、報告者はまず、活人画の通史的な歴史記述を試みた。そしてその通史研究を基盤として、本研究は、活人画から美術ないし諸芸術に目を向けることによって新たに姿を現す諸問題を抽出し、それらの論点に考察を広げようとするところに意義があったと考える。
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