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日本古代磨崖仏の現況と保存に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00202
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関龍谷大学

研究代表者

神田 雅章  龍谷大学, 文学部, 教授 (80241503)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード磨崖仏 / 山林仏教 / 石窟 / 石仏
研究開始時の研究の概要

日本の古代の磨崖仏は、山林仏教の盛行や石切場の開発などを背景に成立した貴重な仏教美術の遺例だが、史跡としての評価が主で、美術史の分野の調査研究は立ち遅れており、保存対策も未だ方法が確立しているとはいいがたい。本研究は磨崖仏の現況について基礎的データを収集し、美術史の視点から再評価するとともに、保存環境や劣化の問題についてもあわせて考察し、今後の保存対策のための基礎資料を整備しようとするものである。

研究成果の概要

全国の古代の磨崖仏の現況について実態調査を行い、22カ所で3D撮影を行った。保存の取り組みについて、地域差が生じていることや、保存整備が進んでいく一方で、風化や剥離も着実に進行していることが改めて確認された。また、尊名や制作年代について再検討し、古代摩崖仏のリストを作成した。各時代の特色と移り変わりを明らかにし、古代の磨崖仏の史的展開を概観した。磨崖仏の所在場所が時代と共に山中から山麓に移ることに着目し、私的な行場から公的な仏事を行う場としての機能を備える場へと変化した可能性について考察した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

古代の磨崖仏の多くは軟質の凝灰岩に彫られているため経年劣化を抑制することは難しい。22か所で行った3D撮影による形状の記録保存は、将来の保存修復に備える意味でも重要である。ほとんどの磨崖仏が銘文や史料を欠くため、現在でも評価が定まっていないのが現状であり、本研究では美術史学の立場から改めて古代磨崖仏をリスト化し、尊名や制作年代について再検討し、あわせて古代磨崖仏の史的展開を考察した。磨崖仏の調査研究を進展させ、学術的に評価していくことにより、文化財としての磨崖仏の重要性を顕彰し、保存整備へとつなげていくことが可能になると考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 宇智川磨崖碑に関する一試論 ―本生譚の美術として―2020

    • 著者名/発表者名
      神田雅章
    • 雑誌名

      龍谷大学論集

      巻: 496 ページ: 57-92

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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