研究課題/領域番号 |
19K00221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
河添 達也 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20273914)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本人現代作曲家 / 楽曲分析 / 作曲 / 管弦楽法 / 現代音楽 / オーケストレーション |
研究開始時の研究の概要 |
作曲家 湯浅譲二と細川俊夫の作品および音楽思考の研究を通して、彼らの日本伝統音楽受容の実態を明らかにし、さらに同時代の西洋人作曲家作品との比較分析を行うことで、日本人作曲家作品における伝統音楽受容の独創性を探ろうとする試みが、本研究の全体構想である。 創作の背景にある詩的な解釈ではなく、作品そのもののオーケストレーションを作曲技法の観点から分析することに主軸を置き、伝統音楽受容による音響化の具体的事象を明らかにする。そのため、完成作品の分析研究に留まらず、作曲者本人の協力を得て作曲の統合過程の記録も試みる。
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研究成果の概要 |
現代日本を代表する存命中の作曲家,湯浅譲二と細川俊夫の,日本伝統音楽受容の様相を,彼らの作曲作品を通して明らかにしようと試みた。コロナ禍のため,一部研究目的や内容を変更したが,湯浅作品では「おやすみなさい」(島根大学の編曲委嘱による管弦楽伴奏版),細川作品では「さくら」および「人よ、汝の罪の大きさを嘆け」を中心に,音楽語法の特徴の一端を明らかにした。比較対象者のM.ジャレル,I.フェデレの作品についても一部言及した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
存命中の日本人現代作曲家に関する作品研究,中でも,楽曲分析的研究はほとんど行われておらず,わずかながらでも,その先行的な学術提案を行うことができたこと。また,作曲者本人へのインタビューを通して,その作曲統合過程の実際を記録にとどめるとともに,創作に至った企図などの楽曲背景についても明らかにできたこと。さらに,普段日本人作曲家の最新作を聴取することの少ない地方都市において,これらへの接触機会の増大というインパクトを残すこともできたこと。
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