研究課題/領域番号 |
19K00248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
長谷川 慎 静岡大学, 教育学部, 教授 (00466971)
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研究分担者 |
久保田 敏子 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 名誉教授 (10090200)
野川 美穂子 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (50218294)
長谷川 愛子 東京藝術大学, 音楽学部, 教諭 (90466970)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 古態の楽器 / 箏 / 長磯箏 / 五八箏 / 柳川三味線 / 野川三味線 / 地歌 / 箏曲 / 地歌箏曲 / 水張り / 三味線 / 復元演奏 / 古態 / 古楽器演奏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究において研究期間内に明らかにしたいことは、以下の5点にまとめられる。 ①古態の地歌三味線と箏の外観の特徴(撥、駒、箏爪、柱など付属品含む) ②皮張りの違いによる音色の変化について。 ③「箏糸」製作の現状と糸締めに関する情報。 ④古態の楽器の演奏に関する現代の楽器との異同。 ⑤成果発表会でのアンケート調査を通じた実演家と聴衆の古態の楽器への意識調査。
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研究成果の概要 |
地歌箏曲における古態の楽器は、京都における「柳川三味線」を除いて昭和初期以降ほとんど使用されなくなっている。近年、実演家がコンサートで使用する機会が増えているが、SP録音に残る当時の音の再現には至っていない。その原因として三味線の皮と張り方の変化、箏糸の変化と調整法の変化が挙げられる。本研究はこれまで積み上げてきた研究成果を基盤として、地歌箏曲の古態の楽器の現物調査によりアーカイブし、古態の楽器を調整し実際に演奏することによってフィードバックされた結果から古態の楽器の楽器調整について研究を進め、現代における古態の楽器を用いた演奏の可能性と課題を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的独自性として、研究代表者はこれまでの継続した三味線の音色に関する研究で一定の成果を挙げていることを挙げる。楽器としての先行研究もほとんどなく、前述の通り古態の楽器に関する研究は過去に行われていない。また、学術的創造性として、西洋の古楽器演奏のような概念が現代の地歌箏曲界にはほとんどない。ごく少数であるが研究協力を依頼し、これまで演奏を共にしてきた数名の地歌箏曲演奏家が興味を示し演奏会で取り上げ始めてきている。成果発表演奏会を行った際には全国より参加があり、古態の楽器への関心の高さを感じた。本研究を推し進めることで地歌箏曲における古態の楽器演奏を定着させたいと考えた。
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