研究課題/領域番号 |
19K00255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
滝口 洋子 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (70336725)
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研究分担者 |
吉田 雅子 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (40405238)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 祇園祭 / 祭礼 / デザイン / 浴衣 / 衣裳 / 幕 / 鷹山 / 衣装 / 祭礼文化 / 飾 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は3年間であるが、最初の2年間は研究と制作を行い、最後の1年は研究成果をとりまとめる。 2019年度は、音頭取り(曳き山を曳く人々に合図を出す役)・車方(車輪の回転を制御する役)・屋根方(上方の障害物を払いのける役)の衣裳と小物類の研究と制作を行う。 2020年度は、裾幕(曳き山の最も下方に掛ける幕)の研究と制作を行う。 2021年度は、これまでの成果をまとめて発表する。
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研究成果の概要 |
京都の祇園祭はユネスコの無形文化遺産となっている。その曳き山(山車)の一つである鷹山は江戸時代に大半が損壊し、申請時には鷹山を復興させる計画が進行していた。本研究では、鷹山が京都市内の巡行に復帰する際に用いる衣裳(浴衣・帯など)・小物類(扇子など)・裾幕(山車の一番下に用いる幕)等に関して理論的研究を行い、それらに基づいてデザイン制作を行った。2022年の夏、約200年ぶりに鷹山は祇園祭の巡行に復帰したが、この際に鷹山は本研究の成果である衣裳や裾幕等を実際に用いて都大路を練り歩いた。実際の祭礼の場において披露された本研究の表現は、祭礼文化の継承と発展の今日的在り方の一つを提示することとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は今まで見落とされて来た祇園祭の衣裳や裾幕に初めて学術的な光をあて、理論と制作を連動させて祭礼文化の継承発展を促すものである。服飾デザイン・染色・日本画・美術工芸史の方法論を組み合わせて学際的創造性を追求するところに、本研究の独自性がある。 平安時代から続く祇園祭は日本の祭礼の根幹の一つで、祇園祭に用いられる衣裳や道具類は、日本各地の祭礼品の規範となってきた。200年ぶりに巡行に復帰した鷹山に対する注目度は、ことのほか高い。巡行復帰に用いられた鷹山の衣裳や裾幕、そして祭礼文化継承の在り方は、今後の各地の祭礼に対して強い波及効果を有している。
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