研究課題/領域番号 |
19K00264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
梅山 いつき 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (50505401)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 現代演劇 / 日本演劇 / 劇場文化 / 演劇史 / 文化政策 / 小劇場演劇 / アジア演劇 / 社会運動 / 舞台芸術 / 野外演劇 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本の現代演劇を代表する演出家・劇作家佐藤信を取り上げ、彼が創設に携わった数々の劇場と、約半世紀に渡って積み重ねてきたアジアの近隣諸国との交流事業について調査研究するものである。日本の劇場文化がどのように築き上げられ、また、日本の現代演劇がアジアの近隣諸国の演劇とどのような影響関係にあるのかを明らかにする。劇場という様々な人々が行き交う空間と、異なる文化や人種の人々との交流事業という二つの視点から、演劇が市民社会に果たす役割とは何かを問う。
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研究成果の概要 |
本研究は演出家・劇作家佐藤信を取り上げ、彼が創設に携わった数々の劇場と、アジアの近隣諸国との交流事業について調査研究するものである。当初、中国やフィリピンにおける活動について現地調査しようと計画していたが、新型コロナウィルス感染拡大により困難となった。その分、国内調査を重点的に行い、佐藤が運営している劇場の調査や、所蔵していた演劇関係資料を整理し、調査結果を単著『佐藤信と「運動」の演劇:黒テントとともに歩んだ50年』にまとめた。アジア演劇との交流を含む黒テントでの活動が後の公共劇場の運営や現在の創作活動にどのように引き継がれているかを考察した。本書はAICT国際演劇評論家賞を受賞した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではこれまで大々的に調査されてこなかった佐藤信の活動について主に資料調査をもとに明らかにしようとする点でこれまでにない研究と言える。研究成果をまとめた単著『佐藤信と「運動」の演劇:黒テントとともに歩んだ50年』では幼少期から今日に至るまでに佐藤が手がけた作品をリスト化し、詳細な年譜も作成した。近年の活動も含め、佐藤の創作活動を論じた研究書は本書が初であり、黒テントについても、その活動はこれまで全容が明らかになってこなかった。そうした点で本研究及び本書の刊行は佐藤や黒テントの研究をさらに発展させる上で意義のあるものと言える。
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