研究課題/領域番号 |
19K00266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 毅彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90237941)
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研究分担者 |
田中 祐理子 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (30346051)
河野 俊哉 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 学術研究員 (40600060)
吉本 秀之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90202407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 科学史 / 化学史 / 技術史 / 図像 / X線回折 / 原子 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究は、科学技術医学の歴史における図像の製作と利用に関する内外の研究を総括するとともに、次のような3つのテーマの課題に取り組み、新たな研究成果を生み出そうとするものである。(1) 近代初期における原子論・粒子論の著作に表現される図像について分析する。(2) 18・19世紀における西欧と日本における科学技術医学の文献に掲載される図像の内容と特質に関して歴史的に検討する。(3)19・20世紀における電子顕微鏡・X線回折などの技術の応用による結晶学・有機化学・分子生物学などの諸分野における画像の利用と発展について検討する。
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研究成果の概要 |
代表者と3人の分担者で、主として化学史の分野で初期近代から現代にいたる図像の製作と利用に関して分析を進めた。それらのトピックは時代順に、初期近代の錬金術の図像や化学の実験器具の図像の内容の分類整理と歴史的継承関係、宇田川榕庵の『舎密開宗』等に掲載される図像とその元となる西洋化学文献の図との比較検討、ペランの有名なブラウン運動を表現する折線図の製作と受容の歴史的背景の分析、高分子科学の発展におけるX線回折画像と分子構造の二次元・三次元的表現の製作と利用に関する分析である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表者橋本と3人の分担者の研究成果は、主に『化学史研究』の図像科学史のシリーズに論文として発表した。初期近代の錬金術と化学の図像の研究については、それらの分類整理と継承関係について基本的な知見と関連研究文献を明らかにした。榕庵の図像の出典調査については従来知られていなかった海外文献や榕庵自身の草稿との関連性を指摘することができた。原子・分子の存在や高分子の分子構造の可視化については、よく知られる図像や科学的発見に関してそれらの図像作成や科学的発見と受容に関する歴史的背景を分析してより明らかにすることができた。
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