研究課題/領域番号 |
19K00286
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
|
研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
高峰 武 熊本学園大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (40834172)
|
研究分担者 |
井上 ゆかり 熊本学園大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10548564)
田尻 雅美 熊本学園大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (70421336)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 水俣病像 / 医学 / 汚染 / 拡大 / 政治 / 苛性ソーダ / 認定 / 基準 / 社会 / 水俣病 / 第三水俣病 / 認定基準 / 環境行政 / 審査会 |
研究開始時の研究の概要 |
世界に例を見ない環境・健康破壊の水俣病事件のなかでも、第三水俣病事件は異例の展開をたどった事件である。熊本、新潟に続く「第三の水俣病」は「幻」だったのか。 本研究では、問題を提起した熊本大学医学部研究班の設立の経緯や成果、その限界などを中心に検証するとともに、提起を否定した側の論理とその方法にも併せて今の光を当てながら問い直したい。加えて当時の産業政策への検証も行う。 水俣病事件は悲惨な事件だが、そこから未来への教訓を引き出すことで、その歴史的意味と私たちの責任を果たすことができるのではないか。第三水俣病事件とは何か。事件史を問い直す研究でもある。
|
研究実績の概要 |
コロナ禍のために中断していたインタビューなどを少しずつ進めることができた。収集した資料の整理も集中的に行い、分類を済ませたことで、不足分の確認なども行うことができた。 また水俣フォーラム(本部・東京)主催の「水俣福岡展」では2023年11月、第三水俣病をめぐる特別講演も行い、2023年11月11日付の朝日新聞に講演録が掲載され、関心を集めた。 その後の調査でインタビューを行う予定の人物の連絡先が判明したので、この人物のインタビューも東京で行うという確約もとれた。また水俣病をめぐる問題も現在進行形で、こうした新しい情報も最終レポートには盛り込む予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現時点での進行状態は約80%が終了したと自己評価している。最終年度はその再点検と残された課題を克服していきたい。
|
今後の研究の推進方策 |
インタビューを複数回行うほか、テープ起こしで残っているものを完成させたい。またこれまでに収集した資料も再点検して、再調査が必要なものは積極的に取り組みたい。
|