研究課題/領域番号 |
19K00292
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
西田谷 洋 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (70378230)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 創作理論 / 読解理論 / 創作モデル / 授業実践 / 物語論 / 創作指導 / 読解 / アダプテーション / 続編創作 / 翻案創作 / 情緒 / シナリオ / 作者 / 読者 / 問題解決学習 / 創作方法 / 共働 / フレーム / 日本近代文学研究 / 文学教育 / 国語教育 / 教科書教材 / 児童文学 / 日本近代文学 / 文学国語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は文学教育における創作理論の研究という視点から二十一世紀の国語教育・日本近代文学研究の読解理論を検討し創作理論の充実を図ることを目的とする。本研究では、創作技法が読者への効果を発揮するためには読解を想定した技法の運用が必要であり、読解理論と創作技法の連携が教育効果、創作の完成度が上がることから、効果的な技法の運用とその手順に関わる教育内容の検討とその充実を図る。そのため、諸創作理論を分類/整理するとともに、創作理論の使用時に読解理論をいかに効果的に組み込むことができるかを検討する。これらの点により本研究は日本近代文学研究や国語科教育研究において重要な意義を持つ。
|
研究成果の概要 |
本研究は、文学教育における創作理論の研究という視点から、創作技法が読者への効果を発揮するためには読解を想定した技法の運用が必要であり、読解理論と創作技法の連携が教育効果、創作の完成度が上がることから、効果的な技法の運用とその手順に関わる教育内容の検討とその充実を図る。そこで作家や学習指導要領の創作観を検討し、創作理論を利用した読解を行った上で、創作とは情緒ではなく論理であり、創作とは先行テクストとの関係や物語の構造・文脈、すなわち既にあるものを組み合わせて世界を理解・表現するアダプテーションである以上、読解は必須として、空白補充創作、続編創作・技法転換創作、全編翻案創作を実践・検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、学習指導要領の読解軽視・情緒重視・非論理として文学を捉える観点に対し、文学理論を用いて読解することの必要性と理論モデルの更新を行い、作家の創作論と実作の検討から創作には論理があること、国語科教育の創作理論が物語文法論レベルであるのに対し表現性や読解を捉えたアダプテーション創作を行うことによって、国語科文学教育の改善案を提案した。
|