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戦後大阪の夕刊紙・華僑メディアと文学サークル・在日文学

研究課題

研究課題/領域番号 19K00295
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

宇野田 尚哉  大阪大学, 文学研究科, 教授 (50324893)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード『国際新聞』 / 華僑メディア / サークル文化運動 / 在日文学 / 金時鐘 / 夕刊新大阪 / 働く人の詩 / 中村泰 / 国際新聞 / 華文国際 / 詩炎
研究開始時の研究の概要

敗戦後の日本においては,都市部では朝刊紙とは別に夕刊紙が叢生し,多様な文化的営みの発火点となった。本研究では,この時期に大阪で創刊された夕刊紙のなかでもとりわけ特色のある『夕刊新大阪』と『国際新聞』に着目し,それらに触発されるかたちで展開された無名の書き手たちによる文学的営みの射程を明らかにする。前者は戦後大阪のサークル詩運動の起源の1つとなり,華僑メディアとしての後者は華僑の文化的営みの基盤となるだけでなく,在日コリアンの文学が展開されるメディアともなった。本研究では,在日華僑・在日コリアンを含むそのような文化的営みの総体を明らかにする。

研究成果の概要

1945年10月に大阪で創刊された夕刊紙『国際新聞』(1945~1959)は,中華人民共和国に好意的な華僑メディアとして,冷戦構造に由来する分断線をまたぐ報道を行った点に特徴を有する。『国際新聞』は,占領期からその後にかけて,主流のメディアとは異なる視点を当時の読者に提供した。また,大阪における革新系文化運動に関する記事を積極的に掲載したが,在日華僑だけでなく,在日コリアン(たとえばのちに在日コリアン文学を代表する詩人となる金時鐘など)にも日本社会にむけて発言する機会を与えた。このような意味では,『国際新聞』は,戦後在日コリアン文学の忘れられた起源の1つと位置づけることもできる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗戦直後の大阪で創刊された華僑メディア『国際新聞』は,占領期から1950年代にかけて,冷戦構造に由来する分断線をまたぐかたちの特色ある報道を行うとともに,在日華僑のみならず在日コリアンの文化的営みをも支援し,戦後大阪における多文化的営みと基盤の一つとなったことを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 戦後大阪の華僑系新聞と在日朝鮮人:東アジア現代史のなかの『国際新聞』2019

    • 著者名/発表者名
      宇野田尚哉
    • 学会等名
      国際日本文化研究センター共同研究会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 対抗文化史2021

    • 著者名/発表者名
      宇野田尚哉、坪井秀人、キアラ・コマストリ、川口隆行、木下千花、森岡卓司、鳥羽耕史、小杉亮子、ニコラス・ランブレクト、佐藤 泉、成田龍一、徐潤雅、高 榮蘭、村上克尚、石川巧、大塚英志
    • 総ページ数
      370
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • ISBN
      4872597397
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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