研究課題/領域番号 |
19K00306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
和田 琢磨 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40366993)
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研究分担者 |
田口 寛 梅光学院大学, 文学部, 准教授 (50625853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 難太平記 / 今川了俊 / 太平記 / 西源院本『太平記』 / 織田本『太平記』 / 『鎌倉大草紙』 / 南北朝時代 / 室町時代 / 武家文化 / お伽草子『もちうち』 / 天正本太平記 / 西源院本太平記 / 守護大名 / 鎌倉大草紙 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、『太平記』の作者・成立の問題の根本資料であり、南北朝・室町時代初期の歴史・武将の思想を考える上できわめて重要な書とされる『難太平記』を初めて総合的に研究するものである。『難太平記』は、南北朝時代から室町時代初期に活躍した武将歌人で『太平記』にも登場する今川了俊が、応永9年(1402)に著した書である。したがって、『難太平記』の研究は、『太平記』の研究のみならず、広く14世紀末から15世紀初期にかけての文学・歴史・思想史・文化史の研究にも大いに資するものと考える。
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研究成果の概要 |
『太平記』の生成を伝える基本資料で、14世紀末~15世紀初期(南北朝時代後半から室町時代初期)にかけての歴史や武士の思想、文化を伝える今川了俊著『難太平記』の基礎研究を行った。具体的には、現存する『難太平記』の諸本を比較検討し、校本を作成した上で、注釈を付した。 また、『難太平記』が成立した時期と同じ頃に祖本が書写されたと考えられている『太平記』の重要伝本西源院本の問題点を明らかにし、それを解決するためには同系統の織田本を底本とした校訂本文を作成する必要があることを主張した。 この他にも『鎌倉大草紙』など『難太平記』と関連する内容を有する室町時代の作品の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今川了俊は南北朝時代から室町時代にかけて活躍した、文武に秀でた武士である。その了俊が著した『難太平記』には当時の武士の肉声が伝えられているだけでなく、南北朝時代を考える際に無視することの出来ない『太平記』の生成についての言及がある。よって本研究では、南北朝・室町時代の武士の思想や文化研究、あるいは『太平記』研究の基盤を固めるべく、『難太平記』の本文の整備と注釈を付け、研究の基礎を固めた。
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