研究課題/領域番号 |
19K00308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
金子 貴昭 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (20411150)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 板木 / 版木 / 木版 / 近世出版 / デジタルアーカイブ / 佛光寺 / 木版文化 / 板本書誌学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、板木研究手法の普遍化を目的として、来歴および記録が整う良質な資料である本山佛光寺の所蔵板木を対象にデジタルアーカイブ構築を行い、既存の板木デジタルアーカイブを拡充する。それを通じて、板木を根本装置とした出版機構の実態を解明する実例研究を実施することにより、板木研究手法の普及を果たす。 さらには、拡充されたデジタルアーカイブ基盤を公開することによって、文化研究諸分野の基盤強化を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、出版記録が現存し、来歴が明確である本山佛光寺所蔵板木を対象としてデジタル化を実施した。結果、2022年度までに、板木2,639枚について、51,549カットのデジタル画像によるデジタルアーカイブを構築した。それらはARC板木ポータルデータベースに収録し、従来の書誌学・出版研究に「板木による書誌学」を加味することに寄与した。研究期間中には、The International Association for Printing Woodblock(IAPW)の国際シンポジウムを日本で初めて開催し(2019年11月9~11日)、東アジア各国の研究者を招聘して研究発表を行い、研究交流を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究機関終了時点において、佛光寺が所蔵する全板木のデジタル化を完了しておらず、公開は今後の課題となるが、本研究が行った板木のデジタルアーカイブ構築は、貴重な研究資源の共有と活用に向けた重要な基盤であり、同時に収集した関連資料と合わせて、今後、近世文学・出版史・印刷史などの研究者に活用されることが期待される。 2019年度に開催した国際シンポジウムでは、研究発表のみならず、板木所蔵機関の見学も実施し、日本における板木現存の状況と板木保存の実情について共有することができた。
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