研究課題/領域番号 |
19K00333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
和田 敦彦 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90283225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 文化外交 / 書物流通 / 日本近代文学 / 読書 / 日本文学 / 日本研究 / 読書調査 / 読書論 / 出版流通 / 文化戦略 / 東南アジア / 日本語蔵書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第二次世界大戦前、及び戦中期の日本の国際文化戦略の中で、日本の書物を海外に送る、あるいは交換するという事業を調査し、その中で文学表現がどのような役割を負ってきたのかを明らかにする。特に、この時期に送られた日本語文献が保存されている米国、イタリア、東南アジア(インドネシア、及びベトナム)を対象とする。そのために、日本の海外文化戦略の中で送られていった文献の量、及び内容を調査するとともに、その流通ルート、及び事業を担った人、組織、さらには日本と現地との接点となった人、組織の活動を解明し、当時の日本の文化戦略の特徴、及びその中で日本文学の表現の果たした役割を検証し、明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、特にアジア太平洋戦争期を中心として、日本文化を海外に向けて発信、宣伝していく活動を具体的な日本の書物の広がりを通して明らかにしていった。特に日本の占領地、東南アジアの国々において、日本語や日本文化を教え、紹介し、広げていく活動を明らかにしている。海外に広がり、現在も現地に残っている日本語資料の調査は、戦時期において日本の対外文化工作に関わった人々や組織の具体的な姿を照らし出すことができる。さらに、本研究ではそうした海外に向けた日本の文化宣伝の中で、どのような日本文学作品が用いられ、活用されたのかを明らかにしていった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本の言語、文化の価値を海外に向けて発信していく営為が、戦時期において果たした役割を解明していった。この研究の意義は、アジア太平洋戦争において、日本が対外的に展開していった文化工作を、具体的に占領地で実践していった人や組織からとらえるところにある。日本文化の発信を、その発信者のみでとらえるのではなく、日本の書物を介して日本語や日本文化を占領地で教え、翻訳し、あるいは紹介する具体的な実践の中からとらえ、解明することが可能とな
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