研究課題/領域番号 |
19K00334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
石澤 一志 鶴見大学, 文学部, 非常勤講師 (30507752)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 中世文学 / 近世文学 / 書誌学 / 文献学 / 九条家 / 文庫研究 / 伝本研究 / 諸本研究 / 九条家旧蔵本 / 写本 / 邦高親王集 / 古来風体抄 / 雨やどり / 風雅和歌集 / 中世王朝物語 / 邦高親王 / 姉小路基綱 / 短冊 / 模写 / 伝本 / 法華経要文和歌 / 模写本 / 模刻本 / 振古仙雅 / 眺望集 / 花園院 / 千五百番歌合 / 三十六人歌仙絵 / 時代不同歌合 / 書誌学研究 / 九条家旧蔵 / 古典籍 |
研究開始時の研究の概要 |
各地に分蔵される九条家旧蔵書の追跡調査とそれらによる九条家蔵書の復元を目指す。どのような典籍がどの程度所蔵されていたのか、どのような構成蔵書構成であったのかについて明らかにする。そして、九条家旧蔵書の伝本が、個別の作品研究において、どのような位置を占めるものであるのかを明らかにする。どのようにして書写されて九条家に所蔵されるようになったのか、またどのような経緯でそれが他に写されていったのか、といった過程、本の伝来の状況を明らかにする。また、九条家の蔵書の形成と伝来に関わった人物について調査を行い、それらの同時代における人物の相関関係の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
九条家旧蔵本の博捜調査を行った。九条家旧蔵本は、各所蔵機関にある程度まとまって分蔵されている。それらの実態調査を行うとともに、目録売立その他により売却されたものは、散佚・散在しており、それらを出来うる限り発見し、情報を収集した。 今回、新たに九条家旧蔵であることが判明した典籍があり、それらのいくつかを鶴見大学図書館に収蔵した。今後は、散在する九条家旧蔵本の情報収集を継続するとともに、個々の伝本の書承および収蔵の伝来関係を調査することで、九条家蔵書の形成と分散流伝の様相を明らかにする作業を継続する必要があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
五摂家の一つで、日本の中世近世の歴史文化に於いて需要な役割を果たした九条家の蔵書の実態の様相を明らかにした。九条家の蔵書は、他の蔵書および各作品の書承に関して重要な地位を占めており、それらの伝来の一端を明らかにした。 中世成立の作品が近世を通じて書写継承され、それらが近代以降、巷間に流出し、中世近世日本の歴史文化の内実を考究するための重要な資料と手がかりを示した。
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