研究課題/領域番号 |
19K00335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中西 健治 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (90227835)
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研究分担者 |
須藤 圭 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70706613)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 寝覚物語 / 夜の寝覚 / 平安朝文学 / 諸本 / 異文 / 享受 / 注釈 / 源氏物語 / 日本古典文学 |
研究開始時の研究の概要 |
『寝覚物語』(『寝覚』『夜の寝覚』『夜半の寝覚』とも称される)は、『源氏物語』が書かれた後、平安時代後期に成立した物語であり、中間と末尾に大きな欠巻部分をもちながらも、物語文学史上、大きな達成をはたした物語として評価されてきた。 本研究は、この物語を対象として、従来は不足しがちであった書誌学的・文献学的側面から考察を加えることによって、旧来の文学史観の捉え直し、新提言を導こうとするものである。
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研究成果の概要 |
平安時代後期に成立し、物語文学史上、大きな達成をはたした物語として評価されてきた『寝覚物語』を対象にして、書誌学的、文献学的側面から再検討を加え、その文学的価値を明らかにした。とりわけ、『寝覚物語』にあらわれる個々の言葉に注目しながら基礎的研究を積み重ねた点、『源氏物語』をはじめとした物語との関係性を再検討した点、また、現存する写本のうち、前田家本を高く評価すべきであることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
旧来の『寝覚物語』の研究は、物語内容に注目した考察が中心となり、十分な基礎的研究がなされているとは言い難かった。本研究は、そうした研究を見直し、改めて、『寝覚物語』の物語文学史上の価値を再検討した点に評価すべき点がある。特に、現存する『寝覚物語』の全写本を調査し、既存の研究成果と比して見直すべき部分をいくつも提案できた点は、『寝覚物語』研究を大きく前進させる契機になると考える。
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