研究課題/領域番号 |
19K00355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
松本 弘毅 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30434244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 先代旧事本紀 / 文献学 / 古事記 / 日本書紀 |
研究開始時の研究の概要 |
『先代旧事本紀』(以下「旧事紀」)を引用する諸書に広くあたり、旧事紀本文の、可能な限り原本に近い形を追究する。『元元集』、『釈日本紀』など比較的多く旧事紀を引用することが知られている書の調査(各文献の写本から見直す)を行い、一方でまだ知られていない、引用された旧事紀本文がないかも探していく。調査結果は逐次一覧にして公表する予定である。
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研究実績の概要 |
『先代旧事本紀』(以下「旧事紀」)は写本に恵まれていない。現存する最も古く、かつ重要な写本である卜部兼永本も、室町後期にまで遡る。その成立を900年頃とすると、まず良質のテキストを入手することが難しいというのが現状である。 50年ほど前の鎌田純一氏の成果が今なおそのまま用いられている現状を打破しようと、これまで旧事紀の写本研究を改めて行ってきた。本研究では少しでも旧事紀の原本に遡る手がかりを得ようと、諸書が引用する旧事紀本文を検討しようと考えた。鎌田氏もいくつかその校本中で用いて言及しているが、見落としもあると思われ、今回可能な限りの集成を試みた。 本研究は当初3年計画を予定していたが、諸事情により残念ながら1年で研究期間を終えることとなった。そのためなお不十分な集成となってしまったが、調査の及んだ限りは、論文「諸書引用の『先代旧事本紀』」として公表予定である(『古代中世文学論考』第41集、2020年10月予定、校正中)。本論では引用された旧事紀本文を、巻一から順に並べ、重要写本である卜部兼永本、卜部兼右本と比較して校異を示した。いくつかの段落に関しては私見を付し、現存諸本を遡る旧事紀本文を再現する手がかりを得た。兼右本はその本文や傍書に、今は遺らない写本の痕跡があるともいわれている写本だが、そうした本文との比較も、付した考察の中で行った。鎌田氏の校本が、あくまで旧事紀本文との対比の中でのみの言及となっていたのと比べ、具体的に諸書でどのように引用されているのかを示せたことも異議があると考えている。
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