研究課題/領域番号 |
19K00358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東大阪大学 |
研究代表者 |
趙 夢雲 東大阪大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80390152)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 上海 / 戦後 / 対日宣伝 / 改造日報 / 亜東協会 / 留用 / 邦人居留民 / 対日和約 / 邦人引揚げ / 引揚げ / 国民政府 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は1945年から1949年までの5年間、上海における国民政府の対日宣伝活動、中国文化人の対日姿勢、引揚げを待つ邦人の動向と文芸活動を究明すべく、基礎資料の整備及び上海に設置された対日宣伝機関の実態調査を試みるものである。戦後中国国内の邦人社会及び日本国内を対象に行われた国民政府の宣伝活動に関する調査は、存在期間が短い上、資料の散逸も甚だしく、殆ど究明されていない。本研究は戦後複数の対日宣伝機関が置かれ、邦人引揚げの集中地の一つでもあった上海に注目し、現地で発行されていた対日宣伝紙誌を調査した上で当局の対日宣伝活動及び邦人の反応を検証し、そこに浮上する国民政府の対日政策についても探究する。
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研究成果の概要 |
本研究は1945年から1949年にかけて、上海における国民政府の対日宣伝活動及びそれを管轄する関連機関、中国文化人の対日姿勢、引揚げを待つ邦人の動向と文芸活動の実態調査と究明を試みるものである。研究成果としては、①改造日報社、中央宣伝部対日文化工作委員会及び亜東協会の活動に関する論文の発表、②基礎資料の整備、③本研究の総合的完成として研究書『戦後上海における対日宣伝機関とその刊行物 解題・細目』(ゆまに書房刊)の出版(2022年2月初版、2023年1月再版)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後上海に複数の国民政府系対日宣伝機関が設置されていた。資料の逸散が甚だしいこともあって、それらの機関の活動は謎に包まれて、解明されていない課題が多い。それらの課題の解明によって、国民政府の対日政策の策定とその意図、日本及び中国の情勢、戦後の米中関係・日米関係の変遷、中国知識人の対日感情、邦人居留民の文化・文芸活動などが自ずから浮かび上がってくる。終戦直後の日中関係史、日中文化人交渉史の研究において不可欠な作業である。
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