研究課題/領域番号 |
19K00364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
武井 協三 国文学研究資料館, その他部局等, 名誉教授 (60105567)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 歌舞伎 / 人形浄瑠璃 / 享保期 / 座敷芝居 / 弘前藩庁日記 / 演技 / 藩邸記録 / 演出 / 『浮絵人形遣い』 / 『歌さいもん名取丸』 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、未解明のままとなっている宝永・正徳期〈1705~1716〉から享保期〈1717~1736〉の座敷芝居について調査し、前半は記事の確認と分析研究を実施し、後半については『弘前藩庁日記』を通読して歌舞伎・人形浄瑠璃の記事を検出し、原文を学界に紹介した後、演目、内容、上演役者、演技・演出などについての研究を行う。 演目と役者名については、『弘前藩庁日記』の記録によって、研究実績が確実に予測される。ただ芝居の内容と演技・演出については、ほとんど記されていないと思われ、これについては「役者評判記」や浮世絵といった資料を援用することで、その実態を探ることになる。
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研究成果の概要 |
歌舞伎と人形浄瑠璃は日本文化における重要な伝統芸能である。 『弘前藩庁日記』の享保期〈1716~1735〉の歌舞伎・人形浄瑠璃関係記事を通読し、享保1年~8年〈1716~1723〉における歌舞伎・人形浄瑠璃記事を摘出してその翻刻を終え、学界への紹介の準備を調えた。さらに周辺の絵画資料・文献資料を発掘・購入して、劇場ではなく私邸での座敷芝居という上演形態の盛行を発見した。また台湾やイギリスなど、諸外国における座敷芝居の存在を発見し、比較研究するための準備を調えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、享保期〈1717~1736〉という日本演劇史上の未解明の時代について、歌舞伎・人形浄瑠璃の演目・役者・演技・演出などの上演実態を明らかにするものである。享保期は近世演劇史研究の暗部となっている。そこに照明を当てることによって、日本演劇史の未解明部分を明らかにするのが、本研究の学術的意義である。さらにその実態を、現代日本の演劇文化と比較することによって、将来の日本文化のあるべき姿を提示するのが、本研究の社会的意義である。
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