研究課題/領域番号 |
19K00365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究院, 特任教授 (40216908)
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研究分担者 |
田村 容子 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (10434359)
加部 勇一郎 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (30553044)
藤井 得弘 北海道大学, 文学研究院, 専門研究員 (80850015)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 中国文学 / 表象 / 連環画 / イコノテクスト / ポスター |
研究開始時の研究の概要 |
20世紀後半の中国におけるイコノテクスト(画文一致)の研究を行う。イコノテクストとは、図像と文字テクストとの相互の関係性をあらわす概念である。 とくに20世紀以降の中国では、複製技術の発達により、印刷メディア(画報・ポスター・グラフ雑誌・連環画など)が大量に出版される。それらは、民衆を教育するプロパガンダとしての役割を果たした。 本研究では、1949年の人民共和国建国前後およびその後の印刷メディアの通史を編む。また、伝統的な視覚文化との連続性およびその変容の様相を明らかにする。同じく20世紀後半に発展を遂げる児童文化や演劇・映像との関連も調査し、視覚イメージの生成と受容の文化史を構築する。
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研究成果の概要 |
本課題は、20世紀後半の中国におけるイコノテクスト(画文一致)という概念に着目し、20世紀後半の印刷メディア(画報・ポスター・グラフ雑誌・連環画など)に見られる図像と文字テクストとの関連性を解明し、同時期の視覚イメージを、中華図像文化史の流れの中に位置づけようと試みるものである。 上述の印刷メディアは、とくに20世紀後半の中国において、民衆を教育するプロパガンダとしての役割を果たした。本研究では、それらが20世紀後半の中国人にいかなる視覚体験をもたらしたのかという観点に立ち、伝統的な視覚文化との連続性およびその変容の様相を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、イコノテクストの概念を用いることにより、中国の視覚イメージを世界的な図像学の座標軸に位置づけるアプローチが独創的なものである。毎年の研究成果は、研究誌『連環画研究』として発表した。同誌は全10号を数え、デジタルデータ化と索引の整理も完了している。また研究成果の一部を、研究代表者と分担者の共同編集、共同執筆により、書籍『中国文学をつまみ食い 『詩経』から『三体』まで』に発表した。
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