研究課題/領域番号 |
19K00368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 誠子 (佐野誠子) 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (80359827)
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研究分担者 |
齋藤 智寛 東北大学, 文学研究科, 教授 (10400201)
福田 素子 聖学院大学, 人文学部, 非常勤講師 (80837287)
北條 勝貴 上智大学, 文学部, 教授 (90439331)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 法苑珠林 / 続高僧伝 / 金剛般若経集験記 / 仏経霊験 / 感通 / 仏教志怪 / 霊験 / 僧伝 / 討債鬼故事 / 仏教霊験譚 / 仏頂心陀羅尼経 / 偽疑経 / 金剛般若経霊験記 / 冥報拾遺 |
研究開始時の研究の概要 |
7 世紀中国においては、霊験譚の依拠する経典が転換し、かつ多くの仏教霊験譚のテキストが書かれ、編まれた。これらはなぜ書かれたのだろうか。また、その記述方法がそれ以前と比べ意図を含んだ形で書かれるようになったのはどうしてかという問題につき、『金剛般若経霊験記』、『法苑珠林』、『続高僧伝』、偽疑経等を用いて研究を行う。
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研究成果の概要 |
唐代の仏教霊験譚について、『続高僧伝』『法苑珠林』『金剛般若経集験記』を中心にその仏経霊験(あるいは感通と呼ぶべきか)の意味を考え、六朝とは変質し、多様化していることを明らかにした。その上で、『続高僧伝』の著者である道宣の感通にかんする意識、『法苑珠林』の著者道世の編纂の実際から読み取れる、客観的な歴史を記述しようとする意識、『金剛般若経集験記』の著者である孟献忠の情報圏と、他テキストや歴史記録と比較することによって、そこにしるされた内容の虚実が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唐代初唐から盛唐にかけての霊験の意味を一定程度明らかにした。これらの内容は、日本文化にも大きな影響を与えており、東アジアの仏経文化全般を考察することにも資する。
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