研究課題/領域番号 |
19K00372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
根ヶ山 徹 山口大学, 人文学部, 教授 (20218267)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 徳山毛利家 / 棲息堂文庫 / 毛利元次 / 和刻本漢籍 |
研究開始時の研究の概要 |
徳山毛利家第三代藩主元次(1667-1719)は,『榑桑名賢詩集』,『熙朝詩薈』に名を連ねる出色の才人である。元次が博捜した経史子集の典籍は,その書斎である棲息堂に収蔵され,歴代藩侯も蒐書に努めてきた。明治29年,同家から宮内省図書寮に20,902冊が献上され,昭和39・42の両年,山口大学に8,208冊が捐贈された。残余については周南市美術博物館に寄託されている。研究代表者は宮内庁書陵部収蔵の漢籍について悉皆調査をおこない,数多くの稀覯書を披閲してきた。本研究課題では,棲息堂旧藏の和刻本漢籍の精確な書誌情報を調査し,全貌を明らかにすることにより,徳山毛利家棲息堂文庫の総合的特性を把握したい。
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研究成果の概要 |
徳山毛利家棲息堂旧蔵和刻本漢籍の詳細な書誌調査をおこない,既に公刊されている宮内庁書陵部編『和漢図書分類目録』(1951)及び「書陵部所蔵資料目録・画像公開システム」に見られる疑問点を明らかにし,遺漏等を補うことができた。以上の調査については,本研究において定めた採録すべき書誌項目,すなわち四部分類・書名・巻数・撰者・鈔刻・分類番号・印記・備考に分かち,すべてをデータとして記録した。その結果,「宮内庁書陵部所蔵徳山毛利家旧蔵和刻本漢籍分類目録(稿)」を完成させることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,徳山毛利家における知の集積の全貌を明らかにし,その特性を把握しようとするものである。同家棲息堂旧藏古典籍の全体像を明らかにすることにより,和漢書のデータ集積に寄与することができ,大きな学術的意義があると考える。また,構成されてきた蔵書群を総合的に把握することにより,同家の知の原点を探り,知的財産の水準を客観的・具体的に把握することが可能となるという波及効果も期待できる。
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