研究課題/領域番号 |
19K00374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
大久保 明男 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (10341942)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 中国現代文学 / 植民地文学 / 満洲国 / 日中戦争 / 日本占領地 / 日中文化交流 / 華文大阪毎日 / 淪陥区 / 華北占領区 / 国際協力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日中戦争時期の中国大陸における日本の占領地(主に華北、華中地方)、さらに日本の勢力下にあった「満洲国」や蒙疆政権の地域で広く流通し、多くの読者を擁した中国語総合雑誌『華文大阪毎日』を研究対象とする。本誌創刊の背景や経緯、刊行目的をはじめ、誌面内容、編集陣、読者層、さらに本誌の基本的な性格やはたした役割に至るまで、その実態や基礎的な事実について総体的に把握することに努め、実証的な研究手法を用いて解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、日中戦争時期の中国大陸の日本占領地(主に華北、華中地方)、さらに日本の勢力下にあった「満洲国」や蒙疆政権の地域で広く流通し、多くの読者を擁した中国語総合雑誌『華文大阪毎日』を研究対象とします。本誌創刊の背景や経緯、刊行の目的をはじめ、誌面内容、編集陣、読者層、さらに本誌の基本的な性格やはたした役割に至るまで、その実態や基礎的な事実について総体的に把握することに努め、実証的な研究手法を用いて解明することを目指します。 全体構想として、本誌の誌面内容を徹底的に調査し、雑誌の立場、編集方針、特色、執筆者、雑誌発刊に関わる政治的背景、組織団体など、誌面内外の基礎的な事実や実態、および相互の関連性に関して、先行研究や文献調査、さらに国際的な研究集会、ワークショップなどの共同研究により、体系的に整理・分析し、総合的に考察・究明しようと考えています。 本研究の対象となる『華文大阪毎日』は発行期間が7年、総号数が141におよぶ、膨大な誌面を持つため、これらを読破することを前提に、研究計画を進めているところです。2023年度は、前年度に続き紙面内容を確認しながら、本誌創刊の背景や経緯、刊行目的、編集陣、読者層などの基本データの把握に努めてきました。そのかたわら、研究枠組みの設定や研究組織の構築をおこない、内外の研究者と情報交換をおこないました。また国際会議において相関の研究発表をおこないました。今後は現地探査とオンライン会議などの手法も取り入れて研究活動を広げていきたいと考えています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
日中戦争時期の新聞・雑誌、相関の先行研究、資料文献(マイクロフィルム、復刻資料など)の調査収集を進めていますが、中国への渡航はビザの申請などがやや困難な状況になっており、インターネット上での収集や現地研究者への依頼など間接的な手法により資料調査を進めています。そのため予定の進展より遅れています。 また、全141巻の誌面を通読し、記事内容に対する考証や確認の作業は予想以上に時間がかかっており、研究成果の取りまとめや発表に至るにはなお時間を要する状況です。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウィルス感染症の収束にともない、中国への渡航が可能になりました。しかし、ビザの申請に煩雑な手続が要するなど渡航するにはなお困難な状況です。今後は情勢を見極めながら現地調査や学術会議への参加を検討していきます。 また、日本内外における研究集会への参加や研究成果の発表は、インターネットによるWeb会議方式の同時開催がある場合、参加可能となるため応用していきたいと思います。同時に同じ方式による研究会やシンポジウムの開催を模索しながら、小規模なワークショップ、研究論文集の刊行を計画しています。
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