研究課題/領域番号 |
19K00383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
黄 冬柏 九州共立大学, 経済学部, 教授 (70315026)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 西廂記 / 元雑劇 / 明刊本 / 書誌学 / 李卓吾 / 游敬泉 / 塩谷温 / 千葉鉱蔵 / 容與堂 / 徳山毛利家 / 宮内庁書陵部 / 漢籍 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本に所蔵されている『西廂記』孤本のうち、三種の李卓吾批評『西廂記』刊本の特徴とその日本に伝わった歴史的な背景について調査と研究を行うものである。国内の宮内庁書陵部に収める容與堂刊『李卓吾先生批評北西廂記』、天理大学図書館に収める三槐堂刊『李卓吾先生批評西廂記』と游敬泉刊『李卓吾批評合像北西廂記』の実見調査を実施し、中国の関連文献の蒐集考察を加えることによって、これらの三種孤本の形式と内容の特徴を明らかにすると同時に、日本に伝来された経緯についても究明したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本に所蔵されている『西廂記』孤本のうち、三種の李卓吾批評『西廂記』刊本の特徴とその日本に伝わった歴史的な背景について調査と研究を行うものである。国内の宮内庁書陵部に収める容与堂刊『李卓吾先生批評北西廂記』、天理大学図書館に収める三槐堂刊『李卓吾先生批評西廂記』と游敬泉刊『李卓吾批評合像北西廂記』の実見調査を実施し、中国の関連文献の蒐集考察を加えることによって、これらの三種孤本の形式と内容の特徴を明らかにしたと同時に、日本に伝来された経緯についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、三種の李卓吾批評『西廂記』孤本の実見調査を通して、明刊本『西廂記』の刊行と日本への伝来及びその受容という角度から、『西廂記』研究に新たな知見を導き出そうとするものである。中国では見ることのできない『西廂記』孤本の特徴を明らかにし、また、日本であまり知られていない、『西廂記』の刊行地にある刊行者や刊行と伝播に関する資料を発掘することによって、今後の日本と中国における『西廂記』研究に新たな一石を投じる重要な役割を果たせると同時に、近世の日中文化交流という視点においても、大いに有益な成果をもたらすことができる。
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