研究課題/領域番号 |
19K00403
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
松永 典子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (00579807)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | モダニズム / フェミニズム / ミドルブラウ / イギリス文学 / ジェンダー / モダニティ / アールデコ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第一波フェミニズムの終焉以降から現代までの時代に、ポストサフレジズム(イギリス男女同権参政権獲得以降)という名を与え、一連の継続する時代として捉える。モダニズム、冷戦、新自由主義を包括的に理解することによって、イギリス女性文学のとくに社会主義運動の成功と失敗を系譜的に、また、グローバルな現象として考察するため、英米日に読者をもつモダニズム期の代表的知識人作家V・ウルフ作品とその読者コミュニティ取りあげる。これによって本課題が目指すのはモダニズム以降の英文学における連帯と分断の言説構造の解明である。
|
研究成果の概要 |
1990年代以降のフェミニズムは、近年、ポストフェミニズムという分断の用語で説明されている。他方、イギリス文学では伝統的に20世紀前半の文学として議論されてきたモダニズムが空間的時間的分野横断的に拡張されて研究されている。両者の研究動向を踏まえ、本研究は、拡張するモダニズム研究を再考することによって、20世紀および21世紀のフェミニズムを連続体として記述することを試みた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のイギリス文学研究においてはミドルブラウ研究を筆頭にモダニズム文学研究の見直しが盛んである。本研究課題においては、大衆読者に注目するミドルブラウ研究に依拠しつつ、しかし、その枠組みをフェミニズムとともに再考することによって、モダニズム文学と呼ばれる一連の研究の問題点をジェンダーの観点から明らかにした。これによって、イギリス文学文化研究において、ジェンダーの問題系とイギリス文学の問題系を接続させることの重要性を示したという意味で、当該研究の学術的地平の拡大に寄与した。
|