研究課題/領域番号 |
19K00410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 南山大学 (2020-2022) 南山大学短期大学部 (2019) |
研究代表者 |
中田 晶子 南山大学, 外国語教育センター, 教授 (10198111)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ナボコフ / 分析哲学 / ウィトゲンシュタイン / G. E. ムーア / シェイクスピア / 語りえぬもの / 英米文学 / 語られぬもの / G. E. Moore / アメリカ文学 / Vladimir Nabokov / 分析哲学者 / Lutwig Wittgenstein / Spiritualism |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、作家Vladimir Nabokovの作品に隠された分析哲学者の存在とその意味について、 特にCambridge大学に籍を置いていたLudwig Wittgenstein とG. E. Mooreを中心として、調査、分析、考察するものである。ナボコフの作品に見られる、死、異界、語りえぬもの等の主題に関して、_Tractatus Logico-Philosophicus_や"Moore’s Paradox”を中心とした比較考察を行い、実人生における作家と分析哲学者との接点、彼らと心霊研究との関係をも含めて調査、考察する。成果の公表にあたっては、国際シンポジウムを計画している。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ウラジーミル・ナボコフの小説に隠された分析哲学者について明らかにし、作中の分析哲学的テーマについて考察することである。ポーランドで出版された論集に『透明な対象』論を寄稿し、同小説において重要なテーマ群をひそかに形成する固有名詞(ムーアを含む)について紀要論文を執筆した。海外のナボコフ研究者2名を招き、国内から分析哲学研究者を招いて、5週間にわたり文書提示によるオンライン方式で国際シンポジウム「ナボコフと分析哲学者」を開催し、報告、コメント、議論、質疑応答のすべてを収録した報告書を出版した。最終年度にはアメリカで開催された国際学会でシンポジウムの報告を補完する内容の報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナボコフと分析哲学者の研究は、報告者の研究がパイオニア研究となっており、本研究はそれをさらに発展させたものとして学術的意義を持つものである。さらに研究の成果として、国際的に著名なナボコフ研究者2名を海外から招いて「ナボコフと分析哲学者」と題する国際シンポジウムを開催したことは、国内のナボコフ研究においても大きな成果となった。シンポジウムは、文書提示によるオンライン方式での開催であり、テーマ、開催方法、開催期間のいずれも世界初の試みとなった。分析哲学を専門とする国内の研究協力者をコメンテータとし、フロアの分析哲学の研究者からの質問を得て、学際的な成果も十分に得られた。
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