研究課題/領域番号 |
19K00427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
末廣 幹 専修大学, 文学部, 教授 (70264570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 王政復古期 / 演劇 / コメd気・オヴ・マナーズ / 都市空間 / 劇場 / 社交空間 / コメディ・オヴ・マナーズ / 酒場 / コーヒーハウス / パーク / ロンドン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、王政復古期以降のイギリスに見られる社会の変化、とくにロンドンの都市空間の変貌に注目しながら、コメディ・オヴ・マナーズの発展との相関関係を検討し、王政復古期から18世紀にかけて、このジャンルの演劇が、同時代の都市空間の変貌を研究する上できわめて重要な対象であったことを明らかにする。この演劇ジャンルが特定の社交空間を舞台にすることで、その場を支配していたマナーズをどのように定式化していたのかを明らかにする試みであり、演劇研究に基づきながら、社会史研究、都市史研究、建築史研究と文化史研究を横断する都市文化史研究という新たな領域のモデルを提供することが可能となる。
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研究成果の概要 |
イギリスにおける演劇ジャンルのコメディ・オヴ・マナーズの歴史的検討では、それぞれの作品においてマナーズ(風習/慣習)を成立させていた社会がどのような共同体なのかを明らかにする必要がある。本研究では、王政復古期以降のイギリスに見られる社会の変化、とくにロンドンの都市空間の変貌に注目しながら、コメディ・オヴ・マナーズの発展との相関関係を検討し、王政復古期から18世紀にかけて、このジャンルの演劇が、同時代の都市空間の変貌を研究する上できわめて重要な対象であったことを明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、17世紀から18世紀にかけての社会変動に焦点を当て、その変動に対応するコメディ・オヴ・マナーズの展開と都市空間の変貌と間のダイナミックな相関関係を広範かつ詳細に明らかにできる点にある。17世紀後半から18世紀にかけてのイギリスではいわゆる「プライヴェタイゼーション」、すなわち市民階級の台頭による私生活化の進行が起こった歴史上特筆すべき時代であり、登場人物の欲望とマナーズの相克に焦点を当てるコメディ・オヴ・マナーズと都市空間の変貌を同時に研究することで、巨大都市ロンドンにおける屋内空間の役割にも迫ることができる。
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