研究課題/領域番号 |
19K00430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岩瀬 由佳 東洋大学, 社会学部, 教授 (60595411)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | カリブ海地域の文学 / Windrush Scandal / アフロ・カリブ系移民 / ポストコロニアリズム / ジェンダー・スタディ / 移民と英語圏文学 / ウィンドラッシュ/ポストウィンドラッシュ世代 / イギリスにおけるカリブ系女性移民作家 / ファミリー・ヒストリー / ジェンダー・スタディー / Andrea Levy / Pauline Melville / イギリスにおけるカリブ系女性移民女性作家 / ジェンダースタディ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、主にウィンドラッシュ以後のイギリスに活動拠点をもつアフロ・カリブ系女性移民作家に焦点を当て、これまでの男性中心主義的で排他的とされるウィンドラッシュ世代の文学観からの転換を試みる。男性作家たちの華麗なる活躍の影でなかなか評価されることのなかった女性作家たちの作品、具体的にいえば、Una Marson、Louise Bennett、Beryl Gilroy、 Pauline Melville、Andrea Levy、Valerie Bloom、Hannah Loweらの文学的活動、及び女性ならではの家族・子どもらへの視点にも光を当てることにより、ウィンドラッシュ以後のカリブ系作家たちによる文学活動の新たな全体像を再構築する契機となる研究である。
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研究実績の概要 |
主として、ウィンドラッシュ以後のイギリスに活動拠点をもつアフロ・カリブ系女性移民作家に焦点を当て、男性中心主義的で排他的とされてきたウィンドラッシュ世代の文学観からの転換を図り、過小評価されてきたウィンドラッシュ、ポストウィンドラッシュ世代のカリブ系女性移民作家の作品を新たな視点から再評価していくことが、本研究の目的である。 課題番号23K00409「ウィンドラッシュ世代の遺稿と移民社会ーアフロ・カリブ系移民作家を中心に」(研究代表者)と研究成果が重なるが、2023年12月16日専修大学で開催された多民族研究学会第40回大会「MESA発足20周年記念シンポジウム」にて、パネリストの一人として、「ウィンドラッシュ・スキャンダルを越えてーSmall Islandにみるアフロ・カリブ系移民とイギリス」のタイトルで研究発表を行った。アフロ・カリブ系移民2世のAndrea Levyの代表的長編小説をもとに、カリブ系移民たちの旧宗主国イギリスへの第2次世界大戦時における貢献とイギリス社会からの冷遇・差別等についても歴史的な背景とともに明らかにすることができた。 残念ながら、2024年3月に予定していたリサーチのための渡英は、The British Libraryへのサイバー攻撃によるシステムダウンにより、実現できなかったが、ロンドン大学のInstitute of Language, Cultures and Societies主催のCaribbean Studies Online Seminar Seriesにオンラインで参加する機会を得られた。海外の研究者の発表や意見交流に参加できたことは、非常に良い経験となったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響に加え、2023年度に起こったThe British Museumに対するサイバー攻撃によるシステムダウンの影響が大きく、2024年3月の現地リサーチを急遽取りやめなければならなかったため、当初の予定通りに資料収集・分析を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後、The British Museum(ロンドン)もしくは、貴重な文献を保管しているヨークにあるThe British Museumの地方書庫にも訪れ、積極的に文献調査を実施する予定である。できるだけ多くの多様な資料収集に努め、分析調査を進めつつ、論文執筆に取り組む予定である。
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