研究課題/領域番号 |
19K00434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
臼井 雅美 同志社大学, 文学部, 教授 (00223537)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 英語圏文学 / 世界文学 / グローバリズム / ローカリズム / 英語圏文化 / ポストコロニアニズム / 多様性 / フェミニズム / アジア圏文学 / グローバル文学 / 越境文学 |
研究開始時の研究の概要 |
世界規模の政治的および環境上の大破壊が起こっている21世紀において、周辺化され越境する文学が構築され認識されつつある中で、新たな World Liteture が構築されてきた経緯とその系統を分析する。多様なバックグランドを持ち創作活動をした作家が誕生しており、その傾向は21世 紀において最も顕著となっている。 特に、アジアとヨーロッパは数世紀に渡る民族の移動により芸術や文化を構築し、アジアの域に繋げる研究は未開発であった。16世紀から続く帝国主義からアジアへの植民地支配と第二次世界大戦と冷戦時代を遡って検証し、多重の壁を越境する21世紀文学において記憶と語り軌跡の重要性を複合的に検証する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、前年度と同様、コロナ禍の中で海外出張が不可能となり、World Literatureの作品と参考文献のリサーチと国際学会における口頭発表を著書にまとめることが中心であった。その中で、イギリスの大英図書館、ナショナル・ポエトリー・ライブラリー、ランカスター大学図書館、マンチェスター大学図書館、オックスフォード大学図書館、ケンブリッジ大学図書館において21世紀の英語圏文学の作品と参考文献のリサーチに基づき、ロンドン、マンチェスター、グラスゴー、エディンバラ、オックスフォードで開催された文学フェスティバルや朗読会、ブラック・アンド・ブラウン・ブリティッシュ・を代表する作家ベン・オグリ、サルマン・ルシュディ、マリオ・ブラックマン、モニカ・アリジャッキー・ケイ、イムティアズ・ダルカール、ダルジット・ナーグラ、ベンジャミン・ゼファナイア、レム・シサイなど詩人のレクチャーと朗読を聴く機会を得て、ベンジャミン・ゼファナイアとはインタビューをする機会を持った結果、そしてさらに19世紀から21世紀にかけて台頭した英国におけるブラックの音楽家、詩人、劇作家、小説家、ノンフィクション作家、児童文学作家などに関してリサーチを行って一冊の著書の中に入れた。 また、前年度と同様、英語圏文化に関しては、イギリス湖水地方の文化と歴史を学際的に探究して、19世紀から20世紀にかけて湖水地方で活躍した女性の軌跡をリサーチし、さらに湖水地方の文化および産業史をリサーチして、それぞれ二冊の本でまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
英語圏文学においては、現在イギリスにおいて活躍するブラック・ブリティッシュ・カルチャーの担い手たちの作品に関して書籍『ブラック・ブリティッシュ・カルチャー―英国に挑んだ黒人表現者たちの声』でまとめることができた。また、英語圏の文化に関しては、『イギリス湖水地方アンブルサイドの女神たち』と『イギリス湖水地方モアカム湾の光と影』の二冊を出版できた。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の研究の続編で、アメリカ、西インド諸島とイギリスにおけるブラックの女性の文化活動に焦点を絞った『ブラック・ウィメンズ・カルチャー』を執筆し、出版に向けて準備をする。また、湖水地方の文化に関しても新たなテーマで、『イギリス湖水地方におけるアーツ・アンド・クラフツ運動』に関しても出版をする。
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