研究課題/領域番号 |
19K00442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
対馬 美千子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90312785)
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研究分担者 |
堀 真理子 青山学院大学, 経済学部, 教授 (50190228)
田尻 芳樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251746)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | カタストロフィ / サミュエル・ベケット / 現代ヨーロッパ文学 / カタストロフィー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は現代ヨーロッパ文学におけるカタストロフィ表象について小説、演劇、思想の総合的視点から考察することを目的とする。小説、演劇、思想の3セクションの総合的考察の上に立って、現代ヨーロッパ文学におけるカタストロフィ表 象とはいかなるものであるか、さらにその考察にもとづき、現代において文学がカタストロフィに対 して提示する警告や啓示とはいかなるものであるかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
現代ヨーロッパ文学におけるカタストロフィ表象について、サミュエル・ベケットの作品を軸に様々な視点(小説、演劇、思想)から考察を行った。また海外の研究者を招聘し、ベケットとカタストロフィ表象についての国際共同研究のため、研究の打ち合わせを行った。それに加えて海外研究者と同テーマについて意見・情報交換を継続的に行った。これらの研究活動を通して日本を拠点とした世界的ネットワークを発展させることができた。さらにこの成果である英語の論文集、Samuel Beckett and Catastropheの出版準備を行った。この論文集は、2022年12月Palgrave Macmillan から出版された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はますます混沌とし、人類破滅、地球の終わりが現実感を増している現代という時代との関わりにおいて、文学や演劇、思想が照らし出す知を分析し、解明するものである。特にカタストロフィが常に隣り合わせである状況に置かれた人間の不安とトラウマが描かれているベケット作品を主に参照しながら研究することにより、様々なカタストロフィ的現実に苦しむ現代世界の状況に向き合い、応答する現代的な人文知のあり方を提案するものである。
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