研究課題/領域番号 |
19K00464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 長野県立大学 |
研究代表者 |
高梨 良夫 長野県立大学, その他部局等, 特命教授(2019-)・研究員(2023) (50163225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | エマソン / 鈴木大拙 / アメリカ超越主義 / 大乗仏教 / 浄土系仏教 / キリスト教神秘主義 / 王陽明 / 親鸞 / 比較思想 / 陽明学 / スウェーデンボルグ / シェリング / キリスト教神秘主義思想 / ヤコブ・ベーメ / コールリッジ / アメリカ超越主義思想 / ソロー / アメリカ文学・思想 / 禅・大乗仏教 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は既に、『エマソンの思想の形成と展開―朱子の教義との比較的考察』と Emerson and Neo-Confucianism: Crossing Paths over the Pacific の二冊の研究書を日本及び米国で公刊し、エマソンの思想と朱子を中心とする新儒教の教義との比較研究の成果を発表しており、本研究はその第二段階と位置づけられる。エマソンの思想と禅・大乗仏教の教義との比較考察及びエマソンをキリスト教神秘思想の流れに位置づける試みを通じて、中国と欧米の双方の影響を受けた独特の歴史的・文化的背景を持つ日本人の視点から、グローバルなエマソン像を提示することを目的としている。
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研究成果の概要 |
エマソンの超越主義思想と特に鈴木大拙の禅仏教論、浄土系仏教論などに代表される大乗仏教の教義を中心としながら、さらにスウェーデンボルグ、ヤコブ・ベーメ等のヨーロッパのキリスト教神秘主義思想、イギリス・ロマン主義の詩人・思想家コールリッジ、ドイツ観念論哲学者シェリング、陽明学などの新儒教の教義との比較・影響・受容関係の考察を通じて、類似点及び相違点を明確にすることにより、グローバルな視点からエマソンの思想の現代的意義を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エマソンが日本の明治・大正時代に愛読されたのは歴史的事実になってしまっているが、グローバルな規模の社会・価値観の変動期に直面している21世紀の今日、19世紀に文化・社会秩序の変換・危機的状況に直面し、新たな思想を展開したエマソンの積極的再評価が試みられている。エマソンの超越主義思想と鈴木大拙を中心とする大乗仏教の教義等との比較的考察を通じて、アメリカ文化・思想・宗教と日本・東洋の文化・思想・宗教との間の影響・受容・対立関係を解明しようとする本研究により、エマソン思想の現代的特質を明確し、グローバルな視点からのエマソンの再評価に貢献出来ると考える。
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