研究課題/領域番号 |
19K00471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小栗栖 等 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60283941)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 武勲詩 / テクスト校訂 / 中世文献学 / デジタルヒューマニティー / 中世フランス文学 / 西洋中世 / 校訂本 / デジタル人文学 / 『ロランの歌』 / 電子校訂 / シャトルー写本 / ヴェネツィア写本 / ケンブリッジ写本 / ロランの歌 / シャトールー写本 / ヴェネツィア7写本 / データベース / 韻文『ロラン』 / テキスト校訂 / フランコイタリアン / フランス語史 |
研究開始時の研究の概要 |
中世の手書き写本は、様々な略号が使用される上、句読点もない。文字自体も現代のものとは異なる。そのため、たとえ活字で中世の言葉を読めたとしても、写本そのものを専門外の人間が読むことは極めて困難である。校訂作業とは、そうした手書き写本を印刷本の体裁に仕立て直す作業である。本研究の目的は、フランス最古の叙事詩、『ロランの歌』の、シャトルー写本、ヴェネツィア写本を校訂し、さらに、そのテキストをコンピュータで容易に扱えるようにするところにある。本研究の主な内容は、校訂作業と、その作業を容易にしたり、校訂テキストを扱うための電子ツールを作成するところに存する。
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研究成果の概要 |
当初2019年から2024年の5年間の計画であったが、最終年度に基盤研究(B)に移行したため、2023年度が最終年度となったが、それまでに写本閲覧ソフト (Oliphan) や辞書閲覧ソフト (Durendal2, Almace2) 、写本校訂用電子ツール (Scriptorium, Escarboncle, RolandCorrespondance)の改良や、新たな電子辞書の作成をおこなった。また、2023年度には、ヴェネツィア (Venezia 7) 写本とシャトルー(Chateauroux) 写本のトランスクリプション(転写)をもとに両者本を詩行単位で校合できるデータベースを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の大枠となる、『ロランの歌』の全ての写本を校訂するという一大プランの成果としては、2020年と2021年にケンブリッジ写本に関する論文が、『ロマンス語文献誌 (Zeitschirf fur Romanische Philologie)』(De Gruyter)に掲載され、刊行された。この19世紀に創刊された、極めて権威ある雑誌上での論文掲載は、私の研究が国際的水準にあることを示す重要な指標である(名古屋リポジトリで公開済み)。また、2022年と2023年に自費出版した刊行本、校訂作業にともなって開発した電子ツール類は順次無料公開し、研究成果を社会に還元している。
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