研究課題/領域番号 |
19K00516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小島 基洋 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90438333)
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研究分担者 |
山崎 眞紀子 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (00364208)
高橋 龍夫 専修大学, 文学部, 教授 (10284340)
横道 誠 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60516144)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 村上春樹 / 世界文学 / 惑星思考 / 物語論 / 戦争 / 惑星文学 / 翻訳 / 歴史 / 物語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、世界的な名声を獲得した村上を「惑星思考」作家として位置づけることを目指す。すなわち、村上文学を「アメリカ発のグローバリズム文学」ではなく、「日本から発信された世界を結ぶ文学」として捉え直す試みである。3名の分野横断的なグループ(1名が外国文学研究者、2名が日本文学研究者)で、世界へと広がる村上文学の運動性を、日本と海外の両地点から、正確に記述する。
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研究成果の概要 |
世界文学の代表的な小説家である村上春樹を惑星的な作家として位置付けることが、本研究の目的である。村上が世界的に知られるようになったのは、アメリカで出版された英語版がきっかけとなったことは間違いない。しかし、現在、彼の作品は英語版を介さずに、世界の様々な言語に翻訳されている。アメリカ発のグローバルな作家ではなく、日本発の惑星的な作家としての村上春樹を本研究は描き出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、村上春樹をアメリカ発のグローバルな作家ではなく、日本発の惑星的な作家として位置付けることに成功した。これは、21世紀現在において、地方文学がいかに世界文学になるかのモデルケースの一つを提示することに成功したことを意味する。文化がいかに国境と言語を越境していくかの将来的なヴィジョンをここに見出すことが可能だろう。
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