研究課題/領域番号 |
19K00519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長崎 広子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (70362738)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヒンディー文学 / アワディー / ブラジ・バーシャー / ラージャスターニー / ヒンディー語 / 韻律 / 文学 / ラージャスターニー文学 / スーフィー文学 / ヒンディー |
研究開始時の研究の概要 |
古ヒンディー文学の海外の研究者(Imre Bangha博士、Alexandra Turek博士、Jaroslav Strnad博士)と長崎広子との共同で、古ヒンディー文学のテキスト解釈を統一した形式でまとめ、地域差と文学様式の異なる15-6世紀のヒンディー文学を共時的に比較考察しその全体像を明らかにする。 アワディー方言とブラジ・バーシャー方言によるバクティの無属性思想文学、スーフィー文学、バクティの有属性思想文学、宮廷文学、西部ラージャスターニーのディンガラ文学のサンプル・テキストを選択し、グロス付与、英訳、文学的解釈の説明を加え、語彙集とテキストを作成する。
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研究実績の概要 |
7月に国際学会The 14th International Conference on Early Modern Literatures of North India (ICEMLNI)を本務校である大阪大学で開催した。またその学会で、Another Surdasと題して口頭発表した。学会終了後は発表原稿をもとに論文を著した。また、学会のProceedingsの編集を担当することになり、Monika Horstmann(ハイデルベルク大学)とHeidi Pauwels(ワシントン大学)とKiyokazu Okita(上智大学)と共同で編集作業を進めており、ドイツのHASPから出版の内諾を得ている。 本研究でRajasthani文学を担当するAleksandra Turek博士とsadhukkari bhashaを担当するJaroslav Strnad博士が同上学会に口頭発表するために来日した。その際にテキスト作成と統一フォーマットの確認作業を行った。テキスト作成では、古ヒンディーの東部方言(Avadhi)文学を長崎が担当し、ラージャスターニー文学をTurek、Sadhukkari語文学(Kabir)をStrnadが担当することとし、3名でサンプルテキストとその英訳とそれぞれの文法を書き、語彙集の作成を進めて出版をすることを最終決定した。Zoom会議を定期的に開催して、作業内容の確認を行った。これらを英文チェックのうえ編集し、出版までの作業が残っている。 インドのベナレスにあるNagari文字普及協会で写本を調査し、研究内容に関連する写本を閲覧した。 ヒンディー文学に描かれた伝統的価値観ついて北京大学で招待講演を行い、ベナレス・ヒンドゥー大学では16世紀のトゥルシーダースとその聖者伝について招待講演を行った。その他に古ヒンディー文学とその韻律的特徴について論文を執筆し、学術誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は海外の研究者との共同研究で、新型コロナウイルスの蔓延の影響で、海外の研究者と直接会うことができなくなり、その間の共同作業に遅れがでた。なお、今年度は国際学会に参加するために来日したTurek博士とStrnad博士と詳細な打ち合わせを行い、統一した形式でテキスト作成の作業を進め、最終目的であったテキスト作成作業の8割ほどが完成している。出版までには、英文チェックと編集作業が残っているため、もう1年期間延長した。
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今後の研究の推進方策 |
古ヒンディーの方言(アワディー、ブラジ・バーシャー、ラージャスターニー)のサンプル・テキストを選択し、英訳、文学的解釈の説明を加え、語彙集とテキストを作成作業は8割ほどが完成しているが、残りの作業を完成させて、ネイティブによる英文チェックと編集作業を行ったうえで、大学のレポジトリで出版公開する。 このテキストの有用性を確認するために、古ヒンディー文学の研究会でセッションを開き、そのテキストを使って講読する。そこでの議論や反応をもとに最終確認したうえで、出版公開する。 本研究に関する成果を学会や論文で公開する。
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