研究課題/領域番号 |
19K00525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東北公益文科大学 |
研究代表者 |
呉 衛峰 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90458159)
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研究分担者 |
井上 健 日本大学, 国際関係学部, 研究員 (30121867)
西槇 偉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (50305512)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 俳句 / ハイク / 中国語現代詩 / 台湾 / 季語 / 翻訳 / 華文俳句 / モダニズム / 俳句ブーム / 截句 / 葛祖蘭 / 満洲俳句 / 短詩型 / 比較文学 / 蘇山人 / 漢俳 / 俳句の中国語訳 / 翻訳理論 / 中国語俳句 / 現代短詩型 / 中国語 / 現代詩短詩型 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は比較文学の視点から、中国語圏における俳句受容および実践の歴史と現状を考察し、俳句の本質がどのように捉えられて来たかを究明することを目的とする。 俳句の中国語訳および中国語俳句の実践、中国語現代詩短詩型における俳句の影響を明らかにし、欧米の国際ハイクの発展・現状・理論と比較して、世界文学における中国語俳句の位置づけも試みたるものである。
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研究成果の概要 |
本研究は期間中、国際ラウンドテーブル「華文俳句の可能性」と、オンライン国際シンポジウム「中国語圏における俳句の受容」という二回のシンポジウムを開催した。論文・研究ノート・学会発表等の成果として、まず、中国語圏における俳句の翻訳を考察し、現代語訳と漢詩体訳の相違と意義を論証した。そして初期の中国語圏の俳人に関する新しい資料を発見し、分析を試みた。中国語現代詩における俳句の影響については、一九九〇年代における台湾の俳句ブームを中心に、その前後の中国語現代詩における俳句の影響を考察し、中国語俳句詩・截句などの現代短詩型を俳句の影響による結実という結論に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現代中国語の口語による翻訳が漢文調のものより優れている事を証明した。それは俳句の魅力をより正確に伝えることができ、より多くの読者を獲得することになることを意味する。また、漢詩調の漢俳が優位を占めている中国本土と比べ、台湾における現代詩人による現代中国語俳句およびそれに影響を受けて成立した短詩型は、俳句が中国語現代詩の短詩型の発展の起爆剤となったことを論証した。中国語二行俳句の実践もその一例である。よって、本研究は中国語圏における俳句の受容と実践の考察を通して、俳句美学の普遍性を確認したのである。
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