研究課題/領域番号 |
19K00526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
本浜 秀彦 文教大学, 国際学部, 教授 (60441961)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ニシムイ美術村 / 戦後沖縄文学 / 視覚文化 / ブックカバー / 装画 / 美術教育 / アメリカニズム / イメージの運動体 / 表紙 / 挿画 / 米軍統治 / 装幀 / 米軍占領 / 沖縄文学 |
研究開始時の研究の概要 |
米軍統治下の沖縄でつくられた「ニシムイ美術村」に集った画家と、戦後沖縄の小説家・詩人の活動に注目、彼らが挑んだ芸術・文学表現の特徴や、絵画と文学の影響関係を考察し、社会変容の中で生み出されるイメージの生成の過程を明らかにすることが本研究の目論見である。具体的には、「カクテル・パーティー」で芥川賞を受賞するなど、戦後の沖縄文学を牽引した大城立裕の小説に焦点を当て、刊行された彼の小説作品とその装幀・装画、および彼の新聞小説の挿絵との関係を検証する。そうした作業を突破口に、ニシムイの画家たちの芸術を、文学研究の側からアプローチする意義と方法論を示し、米軍統治下における絵画と文学の関係を探る。
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研究成果の概要 |
本研究は、米軍統治下の沖縄で形成された「ニシムイ美術村」に集った画家と、「占領者」への抗いから生まれた沖縄文学の作家の作品に注目し、彼らが挑んだ表現の特徴と、絵画と文学の影響関係を探ることを通して、社会変容の中におけるイメージ生成の考察を目論んだ。 戦後沖縄の美術と文学との関係を探る手掛かりとして詳細に検証したのが、雑誌の表紙と小説の「ブックカバー」であった。具体的には雑誌『新沖縄文学』の創刊時から「本土復帰」前の表紙と、芥川賞を受賞した4人の作家(大城立裕、東峰夫、又吉栄喜、目取真俊)の単行本、文庫本のブックカバーなどを詳細に分析し、文学とアートの出会う「場」を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後、27年間にわたり米軍統治が行われた沖縄の文化状況は、様々な角度から研究が行われるべき課題が依然残されているが、本研究は、これまで手付かずだった「ニシムイ美術村」に集った画家たちと沖縄文学の作家たちの影響関係を、本格的に論じたきわめて斬新な研究である。 また本研究を進めていく中で、文学とアートの出会う「場」としての「ブックカバー」の重要性に気付き、それを沖縄の戦後美術と文学を俎上に乗せ、ケーススタディとして詳細に分析、検証している側面は、戦後沖縄の文化状況の考察にとどまらず、文学や視覚文化の研究における新たな視点や分析手法を示しており、その点における学術的意義は少なくないと考える。
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