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高大連携による古典文学の探究型授業の教材作成と教育モデル構築の実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00530
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02050:文学一般関連
研究機関中央大学

研究代表者

吉野 朋美  中央大学, 文学部, 教授 (60401163)

研究分担者 小林 ふみ子  法政大学, 文学部, 教授 (00386335)
青木 幸子  昭和女子大学, 総合教育センター, 准教授 (10572191)
中嶋 真也  駒澤大学, 文学部, 教授 (30384019)
平野 多恵  成蹊大学, 文学部, 教授 (60412996)
佐藤 至子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70329639)
兼岡 理恵  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (70453735)
中野 貴文  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70582972)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード高校~社会人参加のワークショップ / 日本古典文学 / 探究型教材作成 / 多様な研究手法での活動を通じた深い学び / 古典教育 / 探究型授業 / 高大連携 / 教材作成 / 教育モデル構築
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、以下の四点に集約される。
【1】多様な教育手法と経験を備えた大学と高校の教員が、専門分野や学校の垣根を越えて連携し、研究と高等教育の現場を結びつけて、探究型の古典文学教育を実現する。
【2】学習者(高校生・大学生・大学院生)と教授者(高校・大学教員)が同じ題材を学び合うことで多様な視座の獲得を可能にするワークショップ(以下WS)を継続的に開催し、古典文学教育でディープ・アクティブラーニングを実現する授業方法を開発する。
【3】欧米の大学・大学院における教育方法を応用し、新たな古典教育のモデルを開発する。
【4】本研究で開発した教材や教育方法モデルをWeb公開して、社会に広く還元する。

研究実績の概要

本研究は、高校・大学・大学院・教員・社会人参加のワークショップ(WS)実践を通して、日本古典文学の探究型教材を作成・公開し、広く社会に古典教育方法のモデルを提示することを目的としている。初年度は教材作成に資するべく、研究会(グループ)として積み上げてきた方法を継承発展させたWSを実施することに注力した。春から分担者による研究会、研究協力者である高校教員を交えてWS以前に4回研究会を重ね、テーマと方法を模索した。
今年度は、古典文学のエッセンスを深く学びつつ、現在のわたしたちにもつながるテーマということで、当年最大の関心事であった新天皇の即位にまつわる、三種の神器の中の宝剣をテーマに据えて内容を組み立てた。8月に高校生6名、大学生17名、大学院生4名、高校教諭4名、大学教員3名、社会人4名の総計38名の参加者で実施、この参加者の属性の多様さは本WSの特徴のひとつである。
本研究のWSは半日以上をかけておこなうプログラムで、テーマに沿って一貫性を持たせながら多様な研究手法を参加者が体験し、学びを深めてさらに発展的に思考する態度を養うことを目指すものである。今回は、奈良時代から南北朝時代にわたる関連古典作品をジグソー法で読解、文学研究の基礎となる年表作りも体験しながら〝あらたな剣伝承〟創作とプレゼンテーション活動を主におこなった。WS後のアンケートからは、一連の活動を協同でおこない多様な考えを共有することでよりよい案ができること、日常の些細な疑問が深い学びにつながること、インプットをふまえたアウトプットの重要性など、多くの気づきを参加者が得たことが読み取れた。
WS後には研究代表者、分担研究者および連携研究者等をまじえた意見交換会を実施、このWSの成果をどう実際の教育現場に生かせるか、幅広い視点からのフィードバックを得た。また、その後も研究会を重ね、来年度の方策を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

周到に練り上げたWSが計画通りに実行できたこと、またそのWSに関する意見交換会の場、あるいはフィードバックで、WSの成功点、反省点を多方面から詳細に指摘していただけたことで、次回のWSやそれをもとにした教材作成に大きな示唆を得たことから、おおむね順調と考えている。また、この研究の前提となった研究会で以前おこなったWSを、よりブラッシュアップさせて一般向けのWSとしてアレンジ、「未来のマナビフェス2019―2030年の学びをデザインする」(2019年8月)という教育イベントで実践報告する機会を得、広く参加者から手応えを得たことも理由に挙げておきたい。

今後の研究の推進方策

2019年度も今年度同様のWSを企画しているが、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、大幅にスタイルを変更せざるを得ないと考えている。また、WSで実践してきたテーマ・手法を、研究協力者の高等学校で出張授業として実践したいとも考えていたが、それも難しそうである。その代わり、WSで実施するプログラムをティップスにして配信するなど、今後のデジタル教材作成に資するような方策を考えたいと思っている。

報告書

(1件)
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 学会発表

  • [雑誌論文] 高・大・院・社会人連携による古典文学ワークショップの試み2020

    • 著者名/発表者名
      平野多恵・兼岡理恵
    • 雑誌名

      成蹊大学文学部紀要

      巻: 55 ページ: 61-67

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 新たな高大連携への模索――古典文学のワークショップを通して――2019

    • 著者名/発表者名
      吉野朋美・佐藤透・平野多恵
    • 学会等名
      未来のマナビフェス2019――2030年の学びをデザインする
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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