研究課題/領域番号 |
19K00535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東京純心大学 |
研究代表者 |
大竹 聖美 東京純心大学, 現代文化学部, 教授 (60386795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 方定煥 / 天道教 / オリニ / 朝鮮児童文学 / 韓国児童文学 / 近代児童文化 / 世界名作童話 / 朝鮮少年運動 / 岡本帰一 / 模範家庭文庫 / 世界童話寶玉集 / コドモノクニ / 愛の贈り物 / 朝鮮近代 / オリニナル / 子どもの日 / オリニ運動 / 少年運動 / 児童文化 / セクトン会 / 朝鮮童話 / 児童文学 / 朝鮮 / 植民地 / 韓国文学 / 植民地朝鮮 |
研究開始時の研究の概要 |
韓国児童文学の歴史と特質を理解するために、韓国近現代史において重要な意味を持つ民族独立運動および民衆運動と連動していた<少年運動>を研究する。 具体的には、3・1独立運動後に東京に渡った朝鮮人留学生たちによって発足された児童文学同人「セクトン会」の活動と、現在に続く韓国の子どもの日(オリニナル)の設立契機となった「天道教少年会」の児童人権運動について実証的研究を行う。
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研究成果の概要 |
1922年5月1日、方定煥は自身が結成した少年運動団体(天道教少年会)の設立一周年行事として子どもの日街頭宣伝を行った。これは朝鮮初の子どもの人権解放運動とされ、これを率いた方定煥は<子どもの人権解放の先駆者>として現代韓国において高く評価されている。さらに方定煥は同年7月、朝鮮初の世界名作童話翻案集『サランエソンムル(愛の贈り物)』を朝鮮語で出版し、翌年1923年3月に朝鮮初の本格的児童文芸誌『オリニ』を創刊。これをもって朝鮮近代児童文学の始点と見なすことができる。また、同年5月1日にはさらに全国規模に拡大した「朝鮮少年運動協会」が発足され、第一回オリニナル(子どもの日)行事が開催された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1922年5月1日、現在韓国で国民の祝日とされている「子どもの日(オリニナル)」の起源とされる初めての行事が行われた。そこでは韓国児童文学の開拓者である方定煥が<子どもの日の宣言>を行ったとされる。それは世界的にも先進的な<子どもの人権解放宣言>であると現在の韓国児童文化研究者の間では主張されている。しかし、方定煥は1920~23年の間、東京に滞在し、日朝を行き来しながら、朝鮮児童文化運動ともいえる活動を行った。本研究では、特に少年運動や児童人権運動の側面から、これまで明らかになっていなかった<子どもの日(コドモデー/オリニナル)>に関する日韓比較研究の実証的な成果を見ることができた。
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