研究課題/領域番号 |
19K00550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
米田 信子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (90352955)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バントゥ諸語 / 主語 / 主題 / マイクロバリエーション / 国際共同研究 / 主題性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アフリカ大陸で話されているバントゥ諸語と呼ばれる言語群の「主語」の特徴を解明することを目的とした国際共同研究である。500~600言語あると言われているバントゥ諸語はアフリカ大陸の赤道以南に広く分布している。本研究では、タンザニア、ナミビア、ウガンダで話されているバントゥ諸語の中から約20の言語を対象にして現地調査を行い、データを収集し、それぞれの言語において「主語」になり得る要素の性質や必要条件を比較検討、さらにその類型化を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はアフリカ大陸赤道以南に広く分布するバントゥ諸語における主語と主題の関係を比較・類型化することである。ウガンダ、タンザニア、ルワンダ、ナミビアで行った現地調査に加えて国内外の研究者の協力を得ることで、30以上のバントゥ諸語のデータを収集することができた。これらのデータを基に、語順と呼応関係の観点からバントゥ諸語の主語と主題の関係を3つのタイプに類型化し、さらにそのバリエーションの通時的分析を行った。この分析結果は国際学会および国内外の研究会で発表した他、現在、日本語と英語での論文を執筆中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のテーマは、バントゥ諸語の主語の研究においても情報構造研究においても補完されるべきテーマであり、この研究成果は、バントゥ諸語の通時的研究にも貢献するものと思われる。また、バントゥ諸語のマイクロバリエーションの国際的共同研究が近年盛んになっており、本研究は個別のプロジェクトであると同時に、国際的な共同研究の一端でもある。さらに主語と主題は、一般言語学的にも関心を持たれてきたテーマであり、日本語や欧米言語とは系統がまったく異なるバントゥ諸語の研究成果は、バントゥ諸語研究のみならず、広く類型論や対照研究にも大きく貢献することが期待される。
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