研究課題/領域番号 |
19K00566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 名古屋経済大学 (2020-2022) 弘前大学 (2019) |
研究代表者 |
中村 裕昭 名古屋経済大学, 人間生活科学部管理栄養学科, 特任教授 (00559205)
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研究分担者 |
Birdsell Brian 弘前大学, 教育推進機構, 准教授 (40646296)
立田 夏子 弘前大学, 教育推進機構, 准教授 (50364831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メタファー / 認知言語学 / 実験心理学 / 比喩の創造性 / エンゲージメント / マルチモーダル的研究 / 比喩概念の生成 / 心理学的実験 / 創造性 / フレーミング効果 / 実験的アプローチ / 好奇心 / フレーム効果 / 関心度 / 視覚的メタファー / metaphors / multimodal / creativity / embodied / cognitive / 心理学実験 / 意味論 / 推論 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、メタファーの実験的分析において、既存の研究の統計的手法や質問票調査法を踏襲しながらも、メタファーの創造性、解釈の新規性に注目すること、言語、非言語のマルチモーダルな文脈が実験で提示されること、単純な概念メタファーの単文から談話や推論に分析対象を広げ、自然な言語使用の場におけるメタファーの役割に注目すること、の三つの目標を多彩な実験を行い、実証的に研究することを目指している。本研究は、メタファーに関する理論を構築することでなく、実験など経験的、客観的な手法でデータを収集し、統計やテキストマイニングなど科学的に検証するものであり、応用として、効果的な語学教育の手法を開発する。
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研究成果の概要 |
比喩はある概念から意味的に離れた別の概念との関係を考慮することで、抽象的な概念を身体的、経験的な表現から理解する人間の重要な認知的能力である。本研究プロジェクトは、2つのモダリティー(言語的と絵画的)、日本語と英語における比喩を実験を通じて研究した。我々のプロジェクトは(1)実験参加者が、言語と画像で比喩をどのように生み出すか、(2)視覚的比喩が視聴者に与える影響を調べる、(3)直接的(非比喩的な)な文から創造的な文まで広範囲の文と、刺激としての製品イメージを用いた比喩の創造に対する反応時間を吟味した。4年で多様な実験を行い、成果を日本心理学会ほか国際会議と国際的研究雑誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
比喩の認知言語学的理論は進んでいるが、実験を行い、客観的に比喩の効果を記述する研究は十分ではない。本研究の学術的意義は①実証的な方法で比喩を研究した、②言語だけではなく、商業画像を用いて、比喩の効果をマルチモーダル的に検証した、③非比喩的-比喩間の対応ではなく、比喩表現が言語やあるいは画像に示す創造的側面、また比喩の被験者に与える心理的効果(我々がengagementと呼ぶ楽しさなど)をできる限り客観的に検証したことがあげられる。 我々は比喩の創造的側面に注目し、これが新しい方法で理解の境界、知識構造を拡張する可能性を客観的に検証して、人間の認知科学的、心理学的理解に貢献したものと信ずる。
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