研究課題/領域番号 |
19K00568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
品川 大輔 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (80513712)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バントゥ諸語 / 系統内類型論 / 形態統語論 / 類型間連動関係 / パラメター連動関係 / ミクロ類型論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ニジェール・コンゴ語族に属するバントゥ諸語と呼ばれる一大言語群を対象として,それら言語の構造的な多様性を類型的に把握するとともに,国際共同研究によって構築したデータベースや申請者の現地調査によって得られた一次データを基盤として,それら類型間の相関関係(typological correlation)や連動関係(co-variation)についての新たな知見を提供することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究は,サハラ砂漠以南アフリカの広い地域に分布する大言語群バントゥ諸語を対象として,その構造的な多様性を類型的に明らかにするとともに,国際共同研究によって構築したデータベースや現地調査によって得られた一次データを基に,類型間の相関関係や連動関係に関する分析を行った.とくに,バントゥ諸語の統語構造に決定的な影響を与える情報上の焦点の表示と,それに関連する文法現象との間の相関関係について,バントゥ諸語全体をスコープに含む類型論的な全体像を提示した.こういった研究成果は国際共著論文,また国際学会における研究発表の形で国際的な研究者コミュニティーに向けて発信されている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による研究成果は,アフリカ大陸で話される言語のおよそ1/4を占めるバントゥ諸語にみられる構造的な多様性と,その多様性が生み出されるプロセスを説明する原理の理解に寄与することを目的としている.現在のバントゥ諸語研究の国際的な関心事であるこの問題に対して,本研究は国際共同研究をとおした,またフィールド調査による一次資料にもとづく実証的な貢献としての学術的意義を有する.またこのような形での知見の更新は,一般社会における言語多様性に関する現代的問題への関心に応答するという意味での社会的意義を有する.
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