研究課題/領域番号 |
19K00577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 青森公立大学 |
研究代表者 |
植田 栄子 青森公立大学, 経営経済学部, 准教授 (70445162)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 診療談話 / へき地医療 / 高齢者 / 患者中心の医療 / チーム医療 / 健康格差 / 言語学 / 談話分析 / 診療コミュニケーション / へき地離島 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、へき地離島(香川県豊島)におけるチーム医療の実践を診療場面の映像音声データを用いて解明し、またへき地離島で顕著な健康格差の解消に向けたチーム医療の貢献について実証する。 具体的には、(1)医師がリーダーシップを取り看護師、事務員、家族・地域住民も協働して遂行される「究極の患者中心の医療」の実践を映像音声データから、相互行為的談話分析等により総合的に解明する。次に、(2)へき地離島で拡大する健康格差の可視化を行い、医師患者間の診療コミュニケーションやチーム医療による様々な協働連携が、患者(島民)の健康格差解消に向けてどう貢献しているかインタビューやアンケートで実証研究を行う。
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研究実績の概要 |
2022年度もこれまでと同じく行動制限が途中から復活され、フィールド調査対象地の豊島を訪問することは叶わなかった。 理由を記すと、 1)Covid21の変異株など予期せぬ状況から、調査者本人がワクチン接種を行なっていても、完全に感染源ではないと確定できないことから、高齢者で占められた離島を訪問するのは、リスクが大きいと判断した。 2)同じく受け入れの医療機関の診療所(豊島健康センター)医師からも、巡回診療で他の島との移動も多いため不在となる日が多いとのことだった。また、島民の受診行動も変化し、診療所を訪れる患者の人数が激減しているという状況だった。
代替となる補足の研究トピックとして、海外におけるへき地医療の状況を渡航制限が緩和された11月の国際会議に参加し、主に途上国での医療支援の現状について情報収取を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度もこれまでと同じく行動制限が途中から再開され、フィールド調査対象の豊島を訪問することは叶わなかった。 詳しくその理由を記すと、 1)Covid21の変異株など予期せぬ状況から、調査者本人がワクチン接種を行なっていても、完全に感染源ではないと確定できないことから、高齢者で占められた離島を訪問するのは、リスクが大きいと判断した。 2)同じく受け入れの医療機関の診療所(豊島健康センター)医師からも、巡回診療で他の島との移動も多いため不在となる日が多いとのことだった。また、島民の受診行動も変化し、診療所を訪れる患者の人数が激減しているという状況だった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、昨年の海外観光客の大幅増加となった「瀬戸内芸術祭」の開催年度から外れていることから、実質最後のフィールド調査が可能な最終年度である。ようやく行動制限が緩和されたことは望ましいが、研究予算額からみて、豊島訪問は今夏に1回がようやく可能であろうと予想される。 そのため、聞き取り調査に焦点を絞り、コロナ渦でのチーム医療の問題点、高齢者における健康格差、へき地離島の環境要因が与えた医療への影響、今回の感染症の疾病要因が与えた医療への影響 などについて、問題提起という形でまとめたい。
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