研究課題/領域番号 |
19K00582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 中央学院大学 |
研究代表者 |
王 振宇 中央学院大学, 商学部, 教授 (70532191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 武岡方言 / 漢語方言 / 湘語 / 中国湖南省 / 湘方言 / 方言調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は中国湖南省西南部の武岡市の県境地域の方言を調査、記述するものである。この地域は高い山で囲まれた村落が多く存在しており、ことばは有声音子音、単音節語彙など、他の漢語方言では失われた古い特徴を数多く保持している。本研究はまず、当地域の代表地点を絞り、フィールド調査を行う。その際、調査票によるアンケート調査だけではなく、話者の自然談話や民話、山歌なども音声資料として記録する。次に、音声資料を文字化し、音声・語彙・文法のデータベースを構築する。最終的に、湘語の研究にだけではなく、漢語方言の研究にも多くの方言データを提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は中国湖南省武岡市の方言を調査・記述することを目的とし、実施されたものである。初年度には、調査計画の策定や調査票の作成、方言話者の選定などの準備作業を行い、その後、パイロット調査を実施した。コロナ禍により計画が変更され、現地調査は難航したが、オンライン学術交流や国内研究活動を通じてデータ収集と分析を継続した。各年度で方言データの収集、先行研究の整理、論文執筆を進め、国際学会や研究会への参加を通じて知見を深めた。最終年度には現地調査を再開し、音韻、語彙、文法の詳細な方言データを収集した。これにより、本研究の目標は達成され、中国語方言学の発展と地域文化の保存に寄与する成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中国湖南省西南部山岳地帯の武岡市における方言の詳細な調査と記述を通じて、武岡方言の音韻、語彙、文法のデータを詳細に収集し、鄧家鋪区の古い言語特徴や周辺方言との違いを明らかにした。これにより、中国語方言学の発展に貢献した。コロナ禍の影響で計画変更を余儀なくされたが、オンライン学術交流や国内での研究活動を続けることで、データ収集と分析を継続した。これにより、新たな調査手法の開発や国際的な研究ネットワークの強化が図られた。地域言語の保存と継承の重要性を訴えることで、地域住民の方言意識向上にも貢献した。研究成果は今後の方言研究の基盤となり、地域文化の保護と継承にも寄与することが期待される。
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