研究課題/領域番号 |
19K00599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 山梨大学 (2021-2022) 東京藝術大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
磯部 美和 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00449018)
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研究分担者 |
岡部 玲子 専修大学, 文学部, 教授 (60512358)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 言語獲得 / 日本語 / 非顕在的要素 / Verb-echo answer / 生成文法 / 語彙的緊密性 / verb-echo answer |
研究開始時の研究の概要 |
日本語の特徴の1つとして、文の要素のうち、文脈から指し示す内容が明らかなものは音声的に表出されない点が挙げられる。このような非顕在的要素の出現条件の解明、および、その言語知識の獲得メカニズムの解明は、言語理論研究においても言語獲得研究においても重要な課題である。本研究は、日本語を母語とする幼児が、音形に表れない非顕在的要素をどのように理解するかを、実験の実施を通して調査し、そのデータに基づいて、言語獲得理論と生得的言語知識を司る言語機能のモデル構築に貢献することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、幼児による音形に表れない要素の理解を、実験を通して調査し、言語獲得理論と生得的言語知識を司る言語機能のモデル構築に貢献することを目的とした。本研究で着目した動詞反復応答(VEA)は、動詞がVからCへ語順変化を伴わずに主要部移動した後、主語を含むTPの省略により生じると分析されている。また、「語の一部を削除することはできない」という語彙的緊密性は普遍的特性と仮定されている。幼児への実験の実施により、4~5歳児がVEAを大人と同様に解釈できることを示し、また、複合名詞の一部の削除不可能性も獲得していることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実験の実施により、4~5歳の日本語児がVEAを大人と同様に解釈できることを示した。これにより、VEAは「動詞がVからCへ語順変化を伴わずに主要部移動した後、主語を含むTPが省略されたことにより生じる」とする統語分析を支持し、語順の変化を伴わない主要部移動やTP省略が生得的言語知識の一部である可能性を高めた。複合名詞の一部の削除不可能性については、5歳頃までには、複合名詞が語であることを理解していることを示唆する結果を得た。これにより、「語の一部を削除することはできない」という普遍的制約がすでに備わっている可能性を高めた。
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