研究課題/領域番号 |
19K00601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 三重大学 (2020-2021) 山梨大学 (2019) |
研究代表者 |
松岡 幹就 三重大学, 人文学部, 教授 (80345701)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 進行相 / 完了相 / 助動詞 / 存在動詞 / 所有動詞 / 統語構造 / 日本語 / 進行文 / 完了文 / 補助動詞 / バスク語 / ゲルマン語 / 否定辞 / 有生名詞 / 無生名詞 / 単文構造 / 複文構造 / 数量副詞 / アスペクト / 存在文 / 所有文 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの言語において、所有や存在を表す動詞が完了相や進行相を表す補助動詞としても機能することが知られている。現代日本語においても、所有や存在を表す「いる」や「ある」という動詞が完了相または進行相に現れ、人間言語の本質的な特徴を反映する事実と見られている。本研究は、所有や存在が完了相や進行相と文法的にどう関係しているのかを、日本語、英語、ノルウェー語、アイスランド語、バスク語などの事例に基いて明らかにしようとする。
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研究成果の概要 |
日本語の「いる」、「ある」、英語の have、be など、世界各地の言語において、完了相や進行相の文に、本来所有や存在を表す動詞が助動詞として現れることが知られている。本研究は、この事実の背後にある文法的要因を明らかにすることを目的とした。そして、日本語の進行文に見られる助動詞「いる」について、存在動詞とそれから派生して助動詞になったものと2種類認められることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史的にも地理的にも異なる世界各地の言語の完了相や進行相の文に、所有や存在を表す動詞が助動詞として現れるという事実は、人間言語一般の性質を反映したものだと考えられる。よって、その要因を明らかにすることは、人間の言語の文法や意味解釈の仕組みを知ることにつながる。延いてはそれは人間の思考の仕組みを解明することにつながると考えられる。
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