研究課題/領域番号 |
19K00608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
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研究分担者 |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダグル語 / 危機言語 / 言語接触 / 言語変異 / 言語シフト / 混合言語 / コードスイッチング / モリンダワ / 言語継承 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、 ①社会言語学の視点からダグル語の調査を行い、言語接触、言語変異のプロセス及びそのメカニズムを解明。 ②ダグル人の異なる年齢層の言語使用の実態、言語意識を解明。 ③会話データ、物語を収集し、ダグル語のテキスト、民話集を作成し、ダグル語の学習に役立たせ、研究成果を地域社会に還元する。 ④当地域のダグル語が中・満・蒙などの多言語との接触があるため、他地域(チチハル梅里斯)と異なるか否かを考察し、その特徴を解明。⑤Bakker(1994)らが提唱する混合言語(Mixed Language)の理論が当地域のダグル語に適応するか否かを検証し、理論的枠組の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、中国内モンゴル自治区モリンダワダグル族自治旗におけるダグル語の調査を実施し、その実態を明らかにした。社会言語学の視点から調査を行い、今まで明らかにされていなかった言語接触、言語変異や言語使用の実態を解明した。また会話データや民話などを収集し、言語の音韻的特徴、文法要素の借用、コード切り替えとコード混合の現象、中国語や満洲語から語彙を借用している特徴などを明らかにした。さらに若年層の言葉に変化があることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モリンダワのダグル語の研究をすることによって、言語接触による言語変異の実態が解明され、東アジア地域における言語接触による言語変異データの不足を補うことができ、理論的枠組の再構築に事例を提供できた。 ダグルの若者が自分の言語が危機的にある実態を知ることによって言語の保護や継承に努め、それに誇りを持ち、地域共生社会の構築につながると言える。
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