研究課題/領域番号 |
19K00614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
千葉 謙悟 中央大学, 経済学部, 教授 (70386564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中国語学 / ジョン・フライヤー / 蔵書目録 / 翻訳語 / 北京語 / 音訳語 / イソップ / カリフォルニア大学バークレー校 / フライヤー / 英漢対音 / Syllabary / 訳語統一運動 / John Fryer Collection / 音訳漢字 / 訳音表 / 官話 / フライヤー文庫 / 歴史言語学 / 上海語 / 東西言語文化交流 / フライヤー・コレクション / 文献目録 / 欧文資料 / 近代漢語 / 中国学 |
研究開始時の研究の概要 |
本計画はカリフォルニア⼤学蔵フライヤー・コレクションの全貌を明らかにし、その主要資料を取り上げ19世紀中国語の実像を明らかにするものである。中国語史においては⼝語を反映した資料が少ないことから、外交・通商・布教等の⽬的によって当時の⼝語を記録した国外資料が重視される。英国⼈ジョン・フライヤーは30年にわたり中国で啓蒙事業に従事し、その旧蔵書にはいまだ紹介されない⼿稿や刊本が含まれているが、そのリストはまだ作成されていない。本計画ではフライヤー・コレクションの完全な書⽬を作成・公開し、かつ19世紀中国語を研究する上で重要と判断した資料を分析する。
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研究成果の概要 |
カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館に所蔵されるジョン・フライヤー文庫について、その詳細な蔵書目録を作成した。またその中で中国語学の資料として特に重要なものを紹介し、『京華雑拾』所収の北京語口語版「意拾喩言」の言語について詳細な分析を加えた。最後に、中国語の近代語の成立に一定の役割を果たしたフライヤーの翻訳語標準化運動を検討するため、申請者が発見したSyllabary for the transfer of foreign namesをとりあげ、全体的な紹介とともに成書の背景、成書年代の推定、編者の推定を行い、音訳漢字の基礎方言の推定を試み、さらに音訳用字の特徴について分析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外資料を調査し、その網羅的な目録を編纂・公開することでカリフォルニア大学バークレー校に蔵されるジョン・フライヤー文庫の価値を広く知らしめ、また検索に大きな便宜を提供した。そこに蔵される資料を実際に紹介・分析することによりフライヤー文庫が有する資料的価値が理解された。また、資料の分析により19世紀後半の北京語資料として新たな文献を追加することができた。
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