研究課題/領域番号 |
19K00622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
半沢 康 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (10254822)
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研究分担者 |
玉懸 元 聖徳大学, 文学部, 教授 (10454357)
武田 拓 仙台高等専門学校, 総合工学科, 教授 (20290695)
佐藤 亜実 東北文教大学, その他部局等, 講師 (20829197)
白岩 広行 立正大学, 文学部, 准教授 (30625025)
本多 真史 奥羽大学, 歯学部, 講師 (70806158)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 危機方言 / 実践方言学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は以下の2点を目的とする。 [1]相双方言談話資料の収集,アーカイブ化と公開および相双方言の記述・分析。 [2]被災された方々の心的支援,被災地域の復興支援につながる方言調査の実践とその方法論の検討。 東日本大震災の影響で危機方言化するおそれのある福島県相双方言の方言談話資料を多数収集,保存するとともに,実践方言学の構築に向けて「方言調査を介した被災地支援」の実践例を蓄積する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,東日本大震災による福島県被災地域を訪問し,関与型傍受法による方言の自然談話収集調査を実施するとともに,方言調査を介した被災地支援のための方法論について考察し「実践方言学」構築の一助とすることにある。 危機方言化が懸念される相双方言の保存・継承に向けて,県内被災自治体のほとんどを網羅して方言談話資料を収集し,当該方言の総合的な記述・分析を進めた。同時に「方言調査による被災者支援」「方言を介した地域復興」の在り方について,被災自治体とも協働しながら検討を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者らは,震災以後,福島県内の被災地方言を記録・保存するための活動を継続している。その活動の中で,被災された方々に震災の様子や昔の故郷の生活などを自由に語っていただく方言談話調査が,同時に被災された方々への「傾聴支援」につながることを強く実感してきた。また震災によって地域の様々な文化資料が流出,散逸してしまった自治体において,方言とともに地域のオーラルヒストリーを採録,保存することが,地域文化の継承,地域アイデンティティの保持に有用である。 このように本研究は学術的価値にとどまらず,実際的な被災地支援にもつながるものである。
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