研究課題/領域番号 |
19K00629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
近藤 泰弘 青山学院大学, 文学部, 教授 (20126064)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジェンダー / コーパス / 平安時代 / 機械学習 / 深層学習 / 分散表現 / word2vec / 敬語 / N-gram / 平安時代語 / 性差 / 女性語 / コノテーション |
研究開始時の研究の概要 |
平安時代言語の研究を行う中で、平安時代文学作品の深い理解や、言語構造の解析のためには、従来考えられている以上に、そのコノテーションの分析が必要であると考えている。深層学習等によって分類された語彙を、文学作品の解釈や、文法研究の文法化のメタファー要素などに必要なジェンダーコノテーション辞書(データベース)の形に整理し、ウェブサイトで公開する。それによって、さまざまな平安時代語研究に有用なデータを提供できるに留まらず、日本文化の深層にあるものを、実証的にコンピュータによる分析で明らかにすることができる。
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研究成果の概要 |
平安文学作品では、明らかに語彙のレベル・文体のレベルでの、言語使用者のジェンダー差があるように描かれている。そして、そのいずれもが、当時の社会のジェンダー的規範によって構築されたものであり、『古今集』はそのプロトタイプを示すひとつの言語資源となっていると考えられるのである。これらの言語のジェンダー差が現実の言語使用を反映していたものかどうかについての明確な判断はしにくいが、非常に幅広いものであり単なる文学的虚構であるとは言えないように思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語におけるジェンダー的要素の重要性は言うまでもないが、歴史的研究は遅れていたと言える。特に平安時代言語の研究を行う中で、平安時代文学作品の深い理解や、言語構造の解析のためには、従来考えられている以上に、ジェンダーを含むコノテーションの分析が必要である。深層学習等によって分類された語彙を、文学作品の解釈に用いることで、従来以上の深い読解が可能になる。それによって、さまざまな平安時代語研究に有用なデータを提供できるに留まらず、日本文化の深層にあるものを、実証的にコンピュータによる分析で明らかにすることができる。
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