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古代日本語における述語形式の意味と文の意味の関係に関する原理的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00653
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02070:日本語学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

仁科 明  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70326122)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード古代日本語 / 推量表現 / 希望表現 / 形式と意味 / 希望表現形式 / 古代語述語体系 / 叙法形式 / 述語体系 / 「らむ」 / 希望・願望表現 / 述語形式 / 文の意味 / 過去 / 推量 / 希望 / 日本語学 / 文法史 / 文
研究開始時の研究の概要

古代日本語の述語形式―広義叙法形式―について、話手による事態把握という観点から理解する立場は伝統的なものだが、以下のような問題が指摘できる。
①述語形式によって文全体に関わる意味が表されるように見えるのはなぜか。
②述語に担われる文の意味にはどのようなものがあり得るのか。
③従属節の用法について、どのような意味変化が起こっているのか。
これらの問題に理論的観点と実証的観点の両面から答えることを目指す。

研究成果の概要

具体的な述語形式(推量や広義の希望をあらわす形式)の表わす意味の検討をとおして、述語形式が文の意味に対して、どのようなかかわりを持っているのかという問題について検討をおこなった。
推量形式の検討からは、用法変化の要因が多様であることが、広義希望表現形式検討からはの結果として同様の意味をあらわす形式であっても、当該の意味をあらわす背景にある論理は多様であり得ることが、それぞれあきらかになった。形式と意味の関係が一枚岩でなく、多様であることを再確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

解釈(現代語への翻訳)方法は分かっているが、なぜそれがあらわされるのかわかっていない表現に対して、形式が意味を表現の理路や経緯を検討することによって、その背景を明らかにすることができた。
形式と意味の関係を考えることは文法研究にとって(言語研究一般にとっても)重要な作業である。本研究は文次元の意味を考えることを通して、平板にとらえられがちが両者の関係の複雑さをあらためて確認したことになる。また、個々の形式に注目しながら、議論を進めることで、古代語の記述のさらなる精緻化にも貢献できたと考える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中古の「らむ」ー体系変化と用法ー2020

    • 著者名/発表者名
      仁科明
    • 雑誌名

      日本語文法史研究

      巻: 5 ページ: 99-122

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [図書] 言葉のはたらき(早稲田大学日本語学会設立60周年記念論文集 第2冊 )2021

    • 著者名/発表者名
      早稲田大学日本語学会(編)
    • 総ページ数
      432
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      9784823411199
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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