研究課題/領域番号 |
19K00654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 岩手大学 (2021-2022) 立命館大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
竹田 晃子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (60423993)
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研究分担者 |
小林 隆 東北大学, 文学研究科, 教授 (00161993)
大木 一夫 東北大学, 文学研究科, 教授 (00250647)
作田 将三郎 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30566021)
鑓水 兼貴 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 共同利用推進センター, プロジェクト非常勤研究員 (20415615)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 東北方言 / 語彙 / 文法 / 調査資料 / 通信調査 / 小林好日 / 方言 / 東北地方 |
研究開始時の研究の概要 |
伝統的方言が急速に衰退する現在、従来のような方言話者への面接調査は困難になっており、近い将来、方言研究は過去の資料を元に行われると予想されている。一方、戦後の方言研究は、明治・大正・昭和期の貴重な資料を放置してきた。方言を含む日本語の研究を発展・継続させるために、調査資料が失われないうちに、過去の調査資料を積極的に分析対象とした方言研究を始める必要がある。本研究は、旧東北帝国大学教授・小林好日による「東北方言通信調査票」約7,500冊を整理・入力・公開することで調査データを後世へ引き継ぎつつ、分析結果を論文化することで現代の面接調査では得られない言語事実や方言史を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は1940年前後に小林好日によって実施された「東北方言通信調査票」の分析と整備である。この調査票は質的・量的に充実しており、昭和初期の方言を分析できる学問的利点は大きい。そこで、調査票を整理・入力し、現代の面接調査では得られない言語事実や方言史の解明を目指して、分析をおこなった。1年目は対象資料の現物整理と第一調査票の入力、2年目は第二調査票の入力と回答者データの整理、3年目は第三調査票の入力と地理情報の整理、4年目は入力データの点検と並行して、言語地図作成システムの技術的な問題を検討した。全期間を通じて、データを利用した研究発表と論文発表をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の方言学は明治末期から大正・昭和初期に最初の繁栄期を迎え、世界的にみても早い時期に国家的プロジェクト調査や個別地域の詳細調査が全国で行われ、貴重な調査報告が蓄積されてきたが、「東北方言通信調査」と同様、十分に分析されてきたわけではない。本研究は、小林好日による「東北方言通信調査票」約7,500冊を整理・入力することでこの貴重な調査データを後世へ引き継ぎつつ、現代の方言話者への面接調査では得られない言語事実や方言史を明らかにすることを目的として行ったものである。
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